AIが最適ルート選定、オンデマンドバス運行 新八代駅とくまモンポート間 八代市など、5月から実証実験
八代市や市内の交通事業者らでつくる「八代市地域公共交通会議」は5月から、人工知能(AI)が予約状況に応じて最適なルートを選んで走るオンデマンドバスの実証実験を始める。JR新八代駅-くまモンポート八代間で10月まで運行。利用状況などを検証し、本格導入も検討する。 市によると現在、新八代駅とくまモンポートを結ぶ路線バスはない。バス停は、お祭りでんでん館や商業施設など計5カ所に設置。観光客や地元住民らの利便性向上を目指す。 土日祝日の午前9時~午後5時内で1日最大4往復する。8月5~23日は平日(水曜日を除く)も運行する。インターネット上のアプリか電話で、乗降するバス停や希望時刻を事前に指定して予約すると、AIが他の予約状況に応じて最も早く目的地に着くルートを選ぶ。 神園交通(八代市)が運行し、定員は28人。利用料は1人2千円(アプリの予約は1500円)、小学生以下無料。 市地域政策課は「実証実験で課題を洗い出し、本格導入につなげたい」としている。(上島諒)