【インド】クボタ、鉄道部品事業を車部品ソナに譲渡
クボタのインド子会社で農機メーカーのエスコーツ・クボタ(旧エスコーツ)は23日、地場の自動車部品大手ソナBLWプレシジョン・フォージングス(ソナ・コムスター)と、鉄道部品事業の譲渡契約を結んだと発表した。取引額は160億ルピー(約280億円)。2025年9月までの取引完了を見込む。 農業機械と建設機械分野に注力する戦略の一環として譲渡を決めた。ソナへの売却について、クボタの担当者は「譲渡先を探していた際、真摯(しんし)に対応してもらえた。安心して事業譲渡ができると判断したため」と述べた。 鉄道部品事業は、ブレーキや連結器、サスペンションシステムなどの製造・販売を手がける。北部ハリヤナ州ファリダバードに工場を構えており、約1,400人の従業員を抱える。24年3月期の売上高は約170億円。譲渡後も雇用や事業継続性には影響しないという。 クボタは今年8月、農業機械エスコーツ・クボタを存続会社として、当局から同9月1日付で販売会社のクボタ農業機械インド、エスコーツとのトラクター生産合弁会社であるエスコーツ・クボタ・インディアを吸収合併するための承認を得たと発表した。