明日の活力をもらえる公演に 『あなたとセルフラブ』春風弥里×ドリアン・ロロブリジーダ インタビュー
異種格闘技のような公演になるはず
――お話できる範囲で、見どころをお聞きしたいです。 春風 1幕はお芝居仕立ての導入になっています。とあるお店に集まった個性豊かな人々との出会い、力のある歌や愛の溢れたパフォーマンスによって自信のない「私」がどう変化していくのか。 2幕は個性のぶつかり合い。ジャンルを超えて、ミュージカルナンバーや宝塚の楽曲、ドリアンさんのソロナンバー、みんなのコーラスなどを披露します。異種格闘技のような感じですが、ジャンルが違うからこそ本当に純粋なキラっとしたものが見えてくると思います。 ドリアン おっしゃった通り異種格闘技です。それぞれが自分のフィールドのパフォーマンスを届けつつ、違う場所で活躍している方とご一緒することで、1人では出せない世界観を作れたり、新たなケミストリーを生み出せたりするんじゃないかと思っています。 ――今回ご一緒される初姫さん、MARUさんや構成・演出の岡本寛子さん、ピアノの伊藤辰哉さんの印象もお聞きしたいです。 春風 岡本さんはお客様と近い距離で上演するリビングルームミュージカルをずっと作ってきた方。客席と対話するような構成が上手なので、すっと世界観に入っていけると思います。ピアニストの伊藤さんは楽曲のアレンジや演奏も素晴らしいですが、トークの時などに即興で弾いてくださる音楽も素晴らしいです。 MARUさんは今のうちに一緒にやっておかないと世界に飛んでいってしまうんじゃないかと思うくらいの歌姫。普段から英語を話されていることもあり、ジャズなどを歌うときも魂の入り方が違います。初姫さんはとにかく歌がお上手ですし、とても地に足のついた方。いろいろなものを俯瞰で見つつ存在感を放っているのを現役時代から尊敬・信頼しています。 みなさん愛に満ち溢れていますし、お客様に「セルフラブ」に関するメッセージを届ける上でもこのメンバーがいいなと思いました。 ――ドリアンさんは、みなさんとご一緒してみていかがでしょう。 ドリアン 先日のリハーサルで、さあやさんはいい感じのサバサバ姉さんだなと(笑)。MARUさんもとってもパワフルでした。舞台上での歌声も聞き、ご一緒するのがすごく楽しみになりました。伊藤さんはすごく柔らかい方。いろいろなエッセンスを取り込める懐の大きさがあって、それを音楽的な技術やセンスでパワーアップさせることに長けていると感じます。 そんなアクの強い面々を上手いことまとめているのが岡本さん。いろいろなアイデアを柔軟に聞いて演出に取り入れてくださいます。柔軟性と懐の広さ、それでいて芯の強さも感じるのですごく楽しみですね。 弥里さんは一生懸命。私はまだオフの弥里さんにしかお会いしたことがないんですが、さあやさんから「弥里が男役でステージに立ったらすごいよ」と言われたので、本番がすごく楽しみです。