【第2報】NTT西子会社情報流出 元派遣社員に懲役3年求刑 岡山地裁津山支部公判で検察側
NTT西日本子会社から大量の顧客情報が流出した事件で、不正競争防止法違反(営業秘密領得、開示)罪に問われた元派遣社員の男(63)は23日、岡山地裁津山支部の初公判で起訴内容を認めた。検察側は「借金返済のための身勝手な犯行。常習的で悪質」として懲役3年、罰金100万円を求刑し、即日結審した。 NTT西などによると、男が不正に持ち出した顧客情報は2013年からの約10年間で928万人分。複数の名簿業者に2千万円余りで売却したとみられる。 起訴状などでは23年1月、保守運用を担当していたコールセンターのサーバーから営業秘密に当たる山田養蜂場(岡山県鏡野町)の顧客の氏名や住所など約3万2千人分をダウンロードし、名簿業者にメールで送信したとされる。