【8月12日 AFP】パリ五輪の閉会式が11日、スタッド・ド・フランス（Stade de France）で行われた。 　セレモニーはパリ市内のチュイルリー公園（Tuileries Garden）で始まり、競泳で四つの金メダルを獲得したレオン・マルシャン（Leon Marchand、フランス）が聖火のランタンを手にスタジアムへ向かった。 　また式典では、2028年のロサンゼルス五輪への五輪旗引継ぎに続いて、米俳優のトム・クルーズ（Tom Cruise）さんがスタジアムの屋根から飛び降りて登場。五輪旗を手にするとバイクにまたがり、スタジアムを後にした。 　その後、事前に撮影された映像の中でクルーズさんはパリの街を縫うように進むと飛行機に乗り込み、ロサンゼルス上空からスカイダイビングで降下。同都市の象徴である「HOLLYWOOD」の巨大看板に五輪の輪を飾る様子が映し出された。 　国際オリンピック委員会（IOC）のトーマス・バッハ（Thomas Bach）会長は「センセーショナル」な五輪だったと総括し、閉幕を宣言。 　バッハ会長はスピーチで「最初から最後までセンセーショナルな五輪だった」とコメント。セーヌ（Seine）川を舞台とした開会式を引き合いに「あえて言うなら『セーヌセーショナル』な五輪だった」と冗談めかして続けた。 　また、大会組織委員会のトニー・エスタンゲ（Tony Estanguet）会長は選手たちに向け、「素晴らしいことは分かっていましたが、魔法のようでした。皆さんがわれわれを幸せにし、生きていることを実感させてくれました。世界はこの瞬間をとても必要としていたのです」と述べた。 (c)AFPBB News