AIが太鼓判を押したのはセリフォス(撮影：下野雄規)

　今週の日曜日は、京都競馬場でマイラーズカップ(GII)が行われます。 　今年のマイラーズCはセリフォスとソウルラッシュに人気が集中しそうです。セリフォスは22年のマイルCS(GI)の勝ち馬。ソウルラッシュは昨年のマイルCSで2着。2頭ともにマイルのGIで実績を残していますので、この距離のGIIならば格上の存在と言えます。 【写真】セリフォスのこれまでの軌跡 　ただ、他にも前走のダービー卿CT(GIII)で2着と復調の兆しを見せたエエヤンや前走の3勝クラスを快勝したニホンピロキーフ、ここ2走の京都マイルで安定した走りを見せているトランキリテなども出走を予定しています。 　また、今年の京都金杯(GIII)を制しこの舞台への高い適性を示しているコレペティトール、同じく今年の京都金杯で2着と好走したセッションなどもいますので、二強を中心に見たとしても相手選びには苦労しそうな印象です。 　そんな今年のマイラーズCではたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。 ◆実力馬の巻き返しに期待 　今週のマイラーズCでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるセリフォスでした。 　週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。 　セリフォスは朝日杯FS(GI)で2着に入るなど2歳の早い時期から活躍。その後も3歳で挑んだ安田記念(GI)で4着、マイルCS(GI)で優勝などマイル戦線の中心として活躍。ここ2走はマイルCSで8着、香港マイル(G1)7着と結果を残せていませんが、臨戦過程に不安があったり馬場が合わなかったりと敗因は明確で参考外と見ていいでしょう。 　今回のマイラーズCで人気を分け合う事になるであろうソウルラッシュとは、これまでに5回の対戦経験がありセリフォスが3度先着と力の違いを見せています。ソウルラッシュに先着されたのは敗因がはっきりとしている近2走で、力を出し切れる状態や条件であれば先着を許していませんし、すでに勝負付けが済んでいると言っても過言ではありません。 　今回はGIIで近走に比べれば相手関係も楽になっている印象ですし、京都の開幕週で2枠3番と内目の枠を引けたのも好材料と言えますので、ここは人気に応える走りを見せてくれるのではないでしょうか。