桃の節句に無病息災を願い「流しびな」江戸時代から脈々と…山間の渓流に春告げる伝統行事(鳥取市)
山陰中央テレビ
4月11日は旧暦の3月3日で桃の節句を迎えた中、鳥取市用瀬町では恒例の伝統行事「流しびな」が今年も行われ、子どもたちなどが無病息災を願いました。 心地良い川のせせらぎにゆらゆらと流れていく可愛らしい紙雛。鳥取市用瀬町の千代川で行われた「流しびな」は、江戸時代から続く伝統行事で、県の無形民俗文化財にも指定されています。 「流しびな」は毎年、旧暦の3月3日・桃の節句に行われていて、子どもたちが1年間、無病息災で過ごせるようにと願いをこめて、桃の花などが添えられた男女一対の紙雛を稲わらで編まれた桟俵に載せて川に流します。 参加した子ども 「楽しかった」 Qどんなお願い事をしましたか? 「元気に育つようにお願いしました」 ひ孫と訪れた人 「きょうは幼児も来たから楽しい日になっています」 川岸近くでは流しびなセットも販売されるなど、平日にも関わらず約2000人が訪れ賑わいました。 観光客 「流しびながあると聞いて、お休みをとって来ました。このまま来年以降も続いていったらいいなと思います」 用瀬流しびな実行委員会・西村清太郎実行委員長 「用瀬といえば流しびなという意識づけを全国に伝えていけたらと思って、人口が減る中頑張っております」 古来から脈々と受け継がれてきた伝統行事。手を合わせる子どもたちの晴れ着姿が、今年も山間の渓流に本格的な春の訪れを告げていました。
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