パーソナリティの吉田麻也

吉田麻也がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「吉田麻也の切り替えて行こう！」（毎週土曜9：30～9：55）。吉田麻也が“何があっても切り替えて行こう！”というDFならではのスローガンを掲げ、最新のニュースやリスナーからのメールに鋭く反応していく番組です！ 3月23日（土）の放送では、一般企業ではありえない、サッカー界ならではの風潮について語りました。

＜リスナーからのメッセージ＞ 「先日に子どもが発熱し、半年くらい前から計画していた沖縄旅行がキャンセルになってしまいました……仕方がないと言われればそれまでですが、やっぱり悔しい、悲しい、切ない！この気持ちをどうやって切り替えたらいいですか？」 吉田：子どもの体調不良は“あるある”すぎてどうしようもないですね。ウチも娘がいるので気持ちは分かります、子ども（の体調）は本当に読めないですから。だからこそ、いつも時間に余裕を持って出発しないといけないし、ここぞというときに、絶対に「トイレに行きたい！」って言うからね（笑）。“なんなんだろうな”と思いますけど、これはどうしようもないですね。 僕は仕事柄、先々のことを予約したり、予定を組むのがすごく難しいです。予定も1週間、2週間くらい先のことまでしかわからないので、「1ヵ月後にどう？」と聞かれても答えられないことが多いです。 サウサンプトンFC（イングランド）に所属していたときに、「来週はオフだから、みんなでパリに遊びに行こう！」とホテルやユーロスター（イギリスとヨーロッパ大陸を結ぶ高速鉄道）を予約し、料金も全部払って楽しみにしていたんですけど、チームの連敗が続いてしまい、出発日の前日にGM（ゼネラルマネージャー）が来て「お前らはパリには行かない！ 明日も練習だ！」と言われたことがあります……普通の会社だったら絶対にありえないでしょ（笑）！ でも、そうやってすべてが狂ってしまうのがサッカー界です、福利厚生なんてないんですよね（笑）。ただ何よりもサッカーが第一優先なので、それは仕方ない。僕はそれを運命だと受け入れています。 ちょっとスピリチュアルな話になりますが、僕は滅多に風邪を引かないんですけど、サウサンプトンFC時代にとんでもない風邪を引いたことがあります。当時の僕は“ここでチャンスをつかまないと試合に出られなくなる”というような状況で、翌日に練習試合が組まれていたんですけど、体調不良で行けなくて休んでしまったんですね。それで、僕の代わりにサブの選手が出たんですけど、その選手が残念なことに（その試合で）大ケガをしてしまったんです。でも僕は、そのときに“これは、そういう導きがあったんだ”と思ったんですよね。 だから、沖縄旅行がキャンセルになったのも“何かしらの導きがあったかもしれない”と（思いましょう）。ポジティブな要素だけを取り入れて日々前進していくのも、何か1つ乗り越えるための手段じゃないかなと思います。 （TOKYO FM「吉田麻也の切り替えて行こう！」3月23日（土）放送より）