ハー・ホンシャン “アン・ラン”「どうかしてるわ」恋に臆病な大人女子が年下男子に翻弄される<25時間恋愛>
韓国の次世代グローバルボーイズグループNCTの人気メンバー・ウィンウィンの初主演ドラマ「25時間恋愛」(毎週金曜3話ずつ新エピソード公開)がHuluにて独占配信中。今回、本記事では同ドラマの第4話~第5話を振り返る。 (以下、ネタバレを含みます) 【写真】年下男子を意識するようになるアン・ラン(ハー・ホンシャン) ■「25時間恋愛」とはどんな物語? 同ドラマは、持ち前の美貌でかつてはモテモテだったものの、仕事に一直線なあまり今ではすっかり恋愛が億劫になってしまった年上女性アン・ラン(ハー・ホンシャン)と、一途に彼女を慕い続け、不器用ながらもひたむきにアプローチする年下男子イエン・ユエ(ウィンウィン)という美男美女が繰り広げる、甘く癒やされる“デザート”ラブストーリー。 ■ユエが放つ言い訳が愛おしい ランは年下であるユエのことを気にするようになる。それが恋なのかどうかは、まだ分からないようだった。しかし、ランはささいなことでも何かあるたびに、自然とユエのことを頭に浮かべていた。その一方で、天盛のワン社長の件で、気まずい空気が流れて以降、ユエに話し掛けることをためらっていた。 また、ユエもランに話し掛けるタイミングを探していた。直接、声を掛けることや連絡することができないユエは、遠回りな方法でランと話すきっかけを作る作戦を実行。バルコニーに出て、ランにも聞こえるように、月が奇麗だと言ってみたり、バルコニーの仕切からそっとランの部屋をのぞいてみたりするが、なかなか成功しない。 互いに話すことができないユエとラン。その均衡を破ったのはユエだった。ユエは、家賃の領収書を持ってにランに会いに行くのだ。さらに、ランから何かを言われる前に、母親に渡せと言われたからだと言い訳をする。 この後にも、ユエらしい言い訳をする瞬間がいくつかある。ユエにとっては言い訳することでしか、ランに会いに行くこともそばにいることもまだできないのだと思うと、その不器用さに愛おしさが込み上げた。 ■心の距離が近づくユエとラン ユエはランに男性として意識されていないのではと悩むことに。その決定的なシーンは、ランのリクエストに応え、カモの骨肉炒めを買ってきた場面。シャワーを浴びていたランに驚くユエ。しかし、ランは悲鳴を上げるどころか、警戒さえもしてなかったのだ。 同僚のジアン・シャンから助言された「(カモの骨肉炒めは)好きな男の前で食べる料理ではない」という言葉もあり、ランに意識されていない現実に落ち込んでいたユエ。そんなユエだが、第5話では男性として、ランに意識されることになる。 ランが仲間とともに作り上げた企画が、他の会社に盗用されていたことを知ったユエは、ワン社長に会うために、ゲームサミットが行われている会場に乗り込む。そこにワン社長から部下がセクハラを受けていた件で怒るランらが駆け付ける。 「証拠がない」と言い、逃げようとするワン社長。ユエは、ワン社長が他社に企画を渡した証拠を突き付け、ランらに未払い金を払うことと、弄んできた女性に謝罪をすることを約束させる。 この出来事によって、心の距離が近づいたユエとラン。その後、ランの元恋人であるペイ・ジュンの登場により、ユエとランはさらに仲を深めていくことになる。 ■ランは夢の中のユエに翻弄されることに… ジュンが現れたことで、ユエは学生時代の苦い思い出がよみがえってしまう。学生時代、ジュンがランに声を掛ける前に、ユエはランに声を掛けようとしていた。しかし、ユエはタイミングを逃してしまい、ジュンが先に声を掛けてしまったのだ。“恋はタイミング”とよく言ったものだが、本当にその通りだと思うシーンだった。 苦い過去を持つユエにも、ようやく恋のタイミングが訪れる。ユエの知らぬところで、ランがユエを男性として意識し始めていた。ランは、ユエに引き寄せられ、キスをする寸前の夢を見る。ランは「どうかしてるわ」と飛び起き、頭の中からその夢を消そうとする。 でも、それはできない。ユエとは隣人であり、クライアントでもある。行動範囲も時間もほぼばれているユエを避けることの方が難しい。さらに、意識をしないようにすればするほど意識してしまうのが人間なのだ。完全にランは夢の中のユエに翻弄されていた。 徹底的に避けようとするランに、ユエはぐいぐいと迫る。ランが自分を意識していることに気が付いたからだ。ランに話し掛けることができなかった学生時代の臆病なユエはもうそこにはいなかった。うれしそうに笑うユエは美しかった。 第4話~第5話は、ユエの成長ぶりと、ランの元恋人・ジョンに臆することなく立ち向かう姿勢に胸がキュンとする内容が描かれた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部