大ヒット作『ハミルトン』にもつながる音楽は必聴! ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』本日開幕
アメリカで社会現象を巻き起こしたモンスター級ヒット作、『ハミルトン』の作詞・作曲・脚本をひとりで手掛けた天才、リン=マニュエル・ミランダ。そのブロードウェイデビュー作にして、2008年のトニー賞で作品賞を含む4冠を達成した出世作である『イン・ザ・ハイツ』の日本版が、本日9月22日(日・祝)に東京・天王洲 銀河劇場で開幕する。2021年には、ジョン・M・チュウ監督による映画版が公開されたことも記憶に新しい作品だ。 【全ての画像】Broadway Musical 『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』メインキャスト 舞台はマンハッタン北西部、ヒスパニック系移民が多く住む町ワシントンハイツ。両親が遺した雑貨店を守りながらいつか故郷で暮らすことを夢見るドミニカ系移民、ウスナビ(Micro、平間壮一)を中心に物語は進む。ハイツでは数少ないアフリカ系のベニー(松下優也)、彼が想いを寄せるニーナ(sara)、ウスナビが片思い中のヴァネッサ(豊原江理佳)、ウスナビの従弟ソニー(有馬爽人)、そしてハイツの皆が“おばあちゃん”と慕うアブエラ・クラウディア(田中利花)。独立記念日前後の3日間、宝くじ当選騒動や停電など様々なことが巻き起こるなかで、彼らがそれぞれに見つける自分自身の“居場所”とは――? 本作におけるミランダのクレジットは、原案・作詞・作曲・ウスナビ役オリジナルキャスト。物語には、自身も移民街で生まれ育ったミランダ本人とその身近な人々が投影されており、そして音楽には、『ハミルトン』にも連なるミランダの魅力がぎっしりと詰まっている。ヒップホップと伝統的な劇場音楽の融合、という彼の真骨頂に、ワシントンハイツの人々のルーツであるサルサの要素も加わった楽曲群は、まさに必聴だ。 演出・振付をTETSUHARUが、ラップ詞をKREVAが手掛ける日本版は、2014年に初演され、2021年の再演を経て、今回が3度目の上演。ウスナビ役で“皆勤”中のMicro、初演以来じつに10年ぶりにベニーを演じる松下、再演から続投の平間や田中らに新キャストを加えた強力な布陣での再々演となる。先ごろ行われた稽古場取材会で、Microは「日本でできる最高の『イン・ザ・ハイツ』になると確信しています」と手応えの程を語っており、初演や再演以上にパワーアップした日本版『イン・ザ・ハイツ』が期待できそうだ。 文:熊田音子 <公演情報> Broadway Musical 『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』 原案・作詞・作曲:リン=マニュエル・ミランダ 脚本:キアラ・アレグリア・ウデス 演出・振付:TETSUHARU 翻訳・訳詞:吉川徹 歌詞:KREVA 音楽監督:岩崎廉 出演: Micro[Def Tech]/ 平間壮一(Wキャスト) 松下優也 sara 豊原江理佳 有馬爽人 エリアンナ ダンドイ舞莉花 MARU KAITA 戸井勝海 彩吹真央 田中利花 ほか 【東京公演】 2024年9月22日(日・祝)~10月6日(日) 会場:天王洲 銀河劇場 【京都公演】 2024年10月12日(土)・13日(日) 会場:京都劇場 【愛知公演】 2024年10月19日(土)・20日(日) 会場:Nitterra 日本特殊陶業市民会館 ビレッヂホール 【神奈川公演】 2024年10月26日(土) 会場:大和市文化創造拠点シリウス 1階芸術文化ホール メインホール