阪本奨悟&永田崇人が語り合う、お互いの役の魅力 歴史上の人物を演じるプレッシャーは?
チーム一丸となって生活している“新選組”
――東映太秦映画村で行われた記者会見にも参加しましたが、映画村や京都という土地で撮影していることが、お芝居に影響を与えている部分はありますか? 阪本:映画村のセットに助けられている部分は本当に大きいですね。素人みたいな感想で申し訳ないですが、最初に撮影に入った時は「ずっと観てきた時代劇の世界だ!」って思わず圧倒されちゃいました。新選組が屯所にしている道場の雰囲気もすごく良くて、毎回贅沢な気持ちになります。 永田:撮影の間はキャスト全員で同じホテルに泊まっているんですけど、そこからみんなで道場に向かっていると本当に新選組になった気持ちになるんですよ。あと、山南さんのお墓も京都にあるので、「僕を山南さんにしてください」ってお願いしに行ったこともあります。 ――記者会見でもキャストの皆さんでお食事されたり、遊びに行ったりするとおっしゃっていましたが、本当に毎日一緒に生活されているんですね。 阪本:そうですね。よく大浴場でも会います。 永田:もう会いすぎて、後ろ姿を見ただけで誰か分かるもん(笑)。 ――新選組の中で土方と山南は保護者的な存在ですが、現場でのお2人はどういう立ち位置なのでしょうか? 阪本:現場は終始和気あいあいとした雰囲気で、年下のキャストのみんなも積極的に話しかけてくれるので、楽しくやらせてもらっています。 永田:奨悟は童顔だから、他の子たちと並んでもあまり年齢差を感じないけど、僕は顔と態度がおじさんっぽいのかな? よく年下のキャストの子たちからジョークでおじさんいじりされますね(笑)。 ――一緒に撮影している中で、年下のキャストの皆さんから影響を受けることもありますか? 永田:それこそおじさん臭いかもしれないですけど、若くてフレッシュな面々が揃っているので、一緒に撮影していると若返ったような気持ちになりますね。その若いエネルギーを借りながら、お芝居できているような気がします。 阪本:僕も全く同じ意見です。今までは年上の方々と一緒にお仕事させていただくことが多くて、自分が年上の位置にいること自体が新鮮なんですけど、 若い子たちからかなり刺激を受けています。最初はお互いに探り探りやっていた空気感も、いつしか解けて、今では役のこともお互い自身のことも理解し合えているような感覚がありますし、良い影響をいただいてますね。
苫とり子