台湾の半導体大手PSMCと日本のSBIホールディングスが提携を解消し、宮城県大衡村への半導体工場の建設計画が白紙となった問題について、PSMC側が県に対し、撤退理由などを説明していたことが分かりました。 【写真を見る】「10年の継続的量産は台湾の法律上の制約があって難しい」台湾の半導体大手PSMCが宮城県に撤退理由説明　村井知事「時計の針を戻すことは難しいので、これをもって一区切」 村井知事: 「納得できたかといえばですね、我々としては県民の皆さまが非常に大きな期待を持ったわけですから、納得できたということは言えません。しかしながら、もうここで時計の針を戻すことは実質的には難しいと考えておりますので、これをもって一区切りと考えている」 PSMC本社の役員は10月7日、県庁を訪れ、謝罪した上で撤退の理由について説明したということです。 村井知事: 「補助金をもらうためには、製造工場の10年にわたる継続的量産の確保を求められたが、これはと当初考えていなかった。これは台湾の法律上の制約があって難しいというのが最終的な経営判断でした」 県は今年度の当初予算において半導体関連の予算を3.2億円計上していて、今後も人材育成や企業誘致などの半導体事業に活用していきたいとしています。