「起きるのがつらい…」寒い冬の朝でもスッキリ目覚める4つの方法|美ST
2.冬の朝にスッキリ目覚める4つの方法
寒さが苦手でも、起きないわけにはいきません。寒さに負けず、冬の朝に気持ち良く目覚める方法を解説します。
①就寝前に体温を上げる 冬の朝にスッキリ目覚めるためには、質の高い睡眠が重要です。就寝前に体温を上げることで深部体温が下がりやすくなり、寝付きが良くなります。体温を上げる具体的な方法を紹介します。 ・入浴 就寝の60~90分前に湯船に浸かることで、体温が上がります。38~40℃くらいの熱すぎないお湯に10分以上浸かるのがおすすめです。リラックス効果に加え、血管が拡張し就寝時のスムーズな体温調整が期待できます。ただし、42℃以上の高温のお風呂は、覚醒を促してしまい、かえって寝付きを悪くする可能性があるため注意しましょう。 ・ホットドリンクの摂取 寝る前に温かい飲み物を摂ることも体温を上げるのに効果的です。ハーブティーやほうじ茶、温かい牛乳などがおすすめです。温かい飲み物でも、カフェインやアルコールは寝付きを悪くしたり、睡眠の質を低下させたりする可能性があるため注意しましょう。 ・軽いストレッチ 寝る前に軽いストレッチを行うと、血行が促進されて体温が上がりやすくなります。また、ストレッチにはリラックス効果もありおすすめです。激しい運動は覚醒を促してしまうため、穏やかな運動を心掛けましょう。 ・厚着をしすぎない パーカーやセーターなど、パジャマの上から暖かい服を着ている人も多いのではないでしょうか。厚着をしたまま寝てしまうと、就寝中の体温調節を妨げて睡眠の質が低下する可能性があるため注意が必要です。就寝時には厚着をせず、通気性の良いパジャマで布団に入りましょう。
②布団から出やすくなる工夫をする 下記のような朝の寒さ対策をしておくことで、布団から出るつらさを軽減できます。 ・室温の調整 部屋を快適な温度に保ち、起床時のストレスを減らしましょう。起床時の室温は、20~22℃が良いとされています。室温は最低でも16℃以上を保つように気をつけましょう。起床の1時間前を目安に、暖房器具をセットするのがおすすめです。 ・起床後に着る部屋着の準備 布団の近くに、起床後すぐに着られる部屋着を用意しておきましょう。パーカーやフリースなど暖かい生地のものがおすすめです。布団から出ると寒さを感じます。そのまま過ごすと体が冷えやすくなるため注意が必要です。 ③耳をマッサージする 起床時に布団の中で、下記のように耳をマッサージするのもおすすめです。 ・耳を丸めたり折り曲げたりする。 ・指をチョキの形にして、人差し指と中指で耳を挟み上下に動かす。 ・耳をつかんで外側に引っ張る。 耳のマッサージを行うことで全身の血行が促進され、冷えの改善に働きかけることができます。また、耳や耳たぶには自律神経に関わるツボや多くの血管が存在しているため、自律神経を整える効果が期待できます。 ④手のグーパー運動をする 寒い冬の朝にスッキリ目覚めるためには、手のグーパー運動が効果的です。これは手を握る(グー)と開く(パー)を交互に行う簡単な運動で、朝の眠気覚ましや血行促進が期待できます。 30回程度手のグーパー運動をして、最後に大きく体を伸ばしましょう。全身で伸びをする頃には、すっかり目が覚めていることでしょう。 耳のマッサージと同じく布団の中でできるので、朝の習慣に取り入れやすい運動です。回数はあくまで目安のため、5回でも10回でも、負担なくできる回数から取り入れてみてください。 教えてくれたのは…「あんしん漢方」薬剤師 中田早苗さん デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。 編集/根橋明日美 写真/PIXTA