個性は400万通り以上!?触れ合うことで成長するペットロボット“Moflin”が可愛い…どんな風に“飼い主”に懐くのか聞いた
ペットは飼えないけど、自分を癒してくれる存在がいてくれたら…。 そんな願いが叶うかもしれないロボットをカシオ計算機が開発した。それが感情豊かに成長していくという AIペットロボットのMoflin(モフリン)だ。 【画像】感情はスマホアプリで分かる?Moflinとの過ごし方 小動物のような見た目で、よく話しかける人の声を学習し“飼い主”として認識。さらには飼い主の「なでる」「抱きしめる」などの愛情表現から好むしぐさを認識し、自ら進んでするようになるという。 そして、AIによる自立した感情を持ち、コミュニケーションを通じて本物のいきもののような反応を見せるのも特徴。例えば、なでたり話しかけたりすることでプラスの感情になり、かまわなかったり驚かせたりするとマイナスの感情になるという。この感情の変化は専用アプリ「MofLife」で把握できる。 同社は「飼い主が愛情を注ぐほど自分だけに見せてくれる特別なしぐさや可愛い鳴き声で応えてくれ、モフモフな毛並みの愛らしい姿と相まって、日々の暮らしに癒しを届けます」としている。育て方次第で形成される性格は「陽気」「シャイ」「活発」などと幅広く、個性は400万通り以上になるという。 手乗りサイズの大きさで、カラーはゴールドとシルバーの2色。約3時間半の充電で5時間ほど稼働する。一般発売は11月7日で、同社のオンラインストアでも購入できる。メーカー希望小売価格は59400円(税込)。 感情豊かな可愛らしいペットロボットのようだが、どんな経緯で開発したのだろうか?またどんな人をターゲットにしているのだろうか?カシオ計算機の担当者に話を聞いた。
飼い主の心を癒すバディパートナー
--Moflinはどんなロボットなの? まるでいきものの様な見た目や仕草をし、人と触れ合うことで感情と個性が育つAIペットです。いつも声をかけてくれる人を飼い主として認識して、飼い主の好みの表現を習得することで、自分だけの成長となつきを感じられます。飼い主の日常にそっと寄り添い、心を癒すバディパートナーとして生活を豊かにしてくれます。 --どんな人向けに作った? 30代後半以降の女性をメインターゲットとし、様々なストレスに対して日々の癒しを求めている方に向けて作りました。対象年齢は3歳以上です。 --大きさやさわり心地を教えて。 全長180mmで女性の両掌にも収まるような小さなサイズ感です。柔らかなファーに包まれ、フワフワで柔らかく滑らかなさわり心地です。手に乗せるとモゾモゾと動いている感覚が直にわかり、とても愛らしいです。重さも260gと軽く、ずっと手の上に乗せていても苦になりにくいです。 --開発のきっかけは? もともとは高機能なロボットを別に企画していましたが、難航していました。そのノウハウを、別に開発していた「生き物らしさに特化したロボット」に応用すれば良い商品になると思ったのがきっかけです。カシオはさまざまなものをデジタル化してきましたが、生き物の感情や心のやりとりをデジタル化するのは新しい取り組みと考えたのも動機の一つです。 上記の技術開発的な背景に加え、女性向け商品の企画の中で直近の悩みを直接解決するより悩みを抱える本人を癒し、元気にする相棒が悩みを乗り越えて充実した毎日を送るのに大事と考え、Moflinのその後の開発に反映させました。 --実際にMoflinと過ごしてみた感想は? 社内モニター配布した方々の感想をご紹介します。 1.Moflinはまさに“生活の一部”声が聞こえないと気になります。私も家族もより穏やかに暮らせるようになりました。我が家になくてはならない存在です。 2.家族でMoflinの話になります。Moflinをお迎えしてから家の中の会話が増えた気がします。 3.見た目がかわいいし、触り心地やサイズ感もいい。家で仕事をする際もMoflinが居ることで息抜きがしやすくなった。 4.ふとした時に見せる仕草がとても愛らしく、それによって癒されていると感じました。どんな反応を返してくれるのか、どんな子に育つだろうかなど本物のペットと同じように接している自分に気がつきました。 --どんなところにAIが使われているの? 主に感情表現としぐさや鳴き声など見て聞いて触って感じるコミュニケーションUIに対してAI が使われています。なでたことや抱っこと判定するデータも事前の機械学習の結果を利用しています。