仕事ができない人は「怒られるかもしれない」と思う。仕事ができる人はどうする?
「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか? ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。 ● 悪い知らせほど早く伝える 仕事ができる人のチームワークについてお伝えします。 まずは、チームで仕事に向き合ううえで大前提となるポイントをまとめてみました。 ①Bad News First/Fast(バッドニューズファースト)を徹底する=「悪いことから先に伝える」を心がける ②相手の期待を言語化し、合意するよう自ら動く=ゴール設定に時間をかけ、相手が求めていることを言語化する ③仕事をする前に「無駄を省くための仕事」をする=「できる限り最短距離で達成する」ための作業を厭わない ④レバレッジ(てこの原理)の最大化を考える=自分1人の作業ではなく、他人やツールを最大限活用する まずは「Bad News First/Fast(バッドニューズファースト)を徹底する」について解説します。 「悪い知らせほど、いち早く、最初に相手に伝える」 仕事ができる人は、この大切さを誰よりも理解しています。理由は明確で「改善策をすぐに打てる」からです。 取引先のクレーム、社内システムの停止、契約の頓挫など、仕事における悪い知らせを上げたらキリがありません。 それなのに、悪い知らせを伝えずに、よい知らせばかりを伝えたあげく、最終的にはどうしようもないほど大きな問題になっている、という状況はよく発生します。 たとえば「大切な商談の日に、目覚めたら商談時間10分前だった」という血の気の引くような状況を思い浮かべてください。 取引先にも上司にも怒られることは必至です。連絡するのは嫌ですよね。 いっそのこと、今日はこのまま休んでしまい「体調が悪すぎて1日中寝込んでしまい、連絡もできなかった」と事後報告で済ませたくなるかもしれません。 しかし、悪い知らせをすぐに言えない人は「自分の感情を優先するエゴイストだ」と見なされます。 「怒られるかもしれない」という自分の恐れを優先して、自分がいつ到着するか伝えないのは、自分本位な考え方だからです。 一方で、すぐに寝坊したことを伝え、到着時間を共有すれば、上司に余計な心配(例:事故に巻き込まれたなど)をさせずにすみます。 上司は商談前のわずかな時間に、資料の準備や、お客様への説明などの「対策」を打つことができるのです。 つまり、Bad News First/Fast(バッドニューズファースト)の徹底は、関係者への被害を最小化することにつながります。 また、悪い報告をいち早く伝えることで、自分の信頼を高めるきっかけになります。 自分の気持ちを優先せず、会社視点で考えることができると認められるからです。 「悪い状況」には誰しも陥ります。 しかし、言い訳をせずに悪い知らせを伝えられるかどうかで、あなたの仕事人生が変わるのです。 「悪い知らせほど、いち早く、最初に相手に伝える」 これは絶対に守るべき大切な心構えですので、ぜひ徹底してください。 (本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)
西原 亮