自民党・青山繁晴参院議員登場!参院選出馬をめぐる安倍元総理との駆け引きを大公開!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
そのような考えの中で、2016年の参院選に出馬したのはどのような経緯があったのでしょうか。 最初にアプローチがあったのは2016年の1月。当時官房副長官だった世耕弘成氏から安倍晋三総理からの伝言として、出馬の打診があったとのこと。 世耕氏からは、青山氏の考える憲法9条を自分の手で実現させるべきといった旨の説得があり、青山氏もその内容には納得したものの「今の選挙制度では出ません」ときっぱり断りました。 それから、世耕氏からは6月の公示直前までひっきりなしに連絡がありましたが、青山氏も繰り返し断り続けていました。
すると、ある日安倍氏本人から青山氏に電話がかかってきます。お互いの連絡先は知っていましたが安倍氏から連絡が来ることはめったにないため、青山氏が心配して電話を取ると「やっぱ選挙出てよ」と一言。出馬打診の電話でした。 安倍氏は、青山氏が国会議員になったら外務省が変わる、経済産業省が変わる、自民党議員が変わると青山氏に期待を寄せる言葉を連ね、断り続けていた青山氏も初めて検討する旨を伝えて電話を切ったとのこと。 青山氏「切ってから即座にやっぱ嫌だ(と思った)」
それでも断る決心をして、安倍氏に連絡する前にパートナーにその旨を伝えたところ、港で船の上から「コウカイしますよ」と連絡がきたそうです。 青山氏「(後悔なのか航海なのか)駄洒落なのかなと」 さらに、青山氏の公設第一秘書で当時社長秘書だった清水麻未氏にも相談したところ「社長、国益のためです」と返され、青山氏は出馬を決意しました。 ちなみに、安倍氏に連絡した際に安倍氏の説得ではなくパートナーと秘書に説得されたから出馬を決意した旨を伝えたところ、安倍氏はものすごく機嫌が悪くなったとのことです。
公認が出たのは公示日2日前で、党本部から他の議員の推薦団体を外して青山氏に付けた旨を伝えられましたが、団体のつながりを大事にしているからこそ経済が回らなくなる、と青山氏はそれを固辞。ウグイス嬢や選挙プランナーも断りました。 「ただただ遊説して、人の目を見て話すだけなので、主権者1人1人と向き合うことしかしませんので、選挙カーだけ貸してください」と言い切ったそうです。 その時のことを出発点に、今も献金を受けず、政治資金パーティーを開かず、派閥に属さず、後援会も支持団体も作らず、地元を作らずに政治に取り組んできた青山氏。 青山氏が代表を務める議員連盟「日本の尊厳と国益を護る会」には90人以上のメンバーが集まっており「これ(献金や派閥に頼らなくても)でもやれてます」と語りました。 MC鈴木邦和「青山さんが政治家としてそれを実践していることの価値ってものすごいなと思うんですよ、(中略)モデルになりますよね」 選挙活動の際には嫌がらせを受けることもあるそうですが、青山氏の演説のために選挙権がない子どもから歩くのもやっとの高齢者まで、目を輝かせて聞きに来る様子を見て「あんなに目が輝く人達を見たことがないから、僕はもう命を捧げても悔いはないですよ」と青山氏。 「お金はガソリン代だけなんです」と、莫大な資金がなくても選挙はできる旨を強調して締めくくりました。