万博公園でアジサイが満開、梅雨の風物詩「あじさい祭」開催中/大阪
「万博記念公園」(大阪府吹田市)では、今年もアジサイの季節に合わせて、梅雨の風物詩と言われる「万博公園あじさい祭」を開催中だ。会場となっている自然文化園西側の「あじさいの森」と「桜の流れ」は、合計で約3500平方メートル(あじさいの森約3000平方メートル、桜の流れ約500平方メートル)の面積を持ち、そこに30品種約4000株のアジサイが色も鮮やかに咲き誇っている。アジサイは日本原産。この時季、風情ある姿に心ひかれるファンも多いようだ。 同公園では、変わった品種もたくさん見られる。花色が変化する「ベニガク」をはじめ、「シチダンカ(七段花)」は、“幻のアジサイ”で星形の花をつける。これはヤマアジサイの変種らしく、絶滅したと思われていたが、六甲山系で再発見されたもの。乾かした葉に甘みの成分がある「アマチャ(甘茶)」、新茎・新枝のすべてが濃い紫黒色になる「クロジクアジサイ」、ヨーロッパから里帰りした日本の古品種で独特の花形が目を引く「グレイスウッド」など。これら珍しい品種が花を広げて目を楽しませてくれる。
花色は、紫、ピンク、青、白と様々だが、アントシアニンと言う色素が含まれており、土壌などによって花弁の色が変化する。土壌が酸性だと青色系に、アルカリ性だと赤色系になるという。成長に合わせて色が変化し、別名「七変化」とも呼ばれている。ちなみに、花言葉は「移り気」「浮気」「辛抱強い愛情」「家族団欒」など。「移り気」や「浮気」は綺麗な花の七変化が由来か。漢字で書くと「紫陽花」。これは中国から日本に伝わったものだとか。 「アジサイはちょうど先週の頭くらいから見頃で、今も見頃が続いています」(万博記念公園事務所)という。また、あじさい祭では「あじさい」を季題とした俳句募集を行っており、入選句は6月21日から会場にて紹介している。今が満開のあじさい祭は29日まで。水曜日休園。営業は午前9時半から午後5時まで。入園料は大人250円、小・中学生70円。問い合わせは、万博公園総合案内所(06・6877・7387)まで。 (文責 フリーライター・北代靖典)