天草・牛深にビジネス拠点オープン 支所の空きスペース活用し整備、企業誘致を目指す
天草市牛深地域で企業誘致などを目指すビジネス拠点「MORIMON LAND(モリモンランド) 牛深」が19日、市役所牛深支所内にオープンした。企業向けシステム開発などを手がける日本デーコムサービス(東京)がコワーキングスペースとシェアオフィスを整備・運営する。 市によると、2006年の合併に伴う職員減で、空いた同支所3階と4階の一部(延べ床面積約620平方メートル)を活用。雇用の場創出を目的に公募した事業者として同社が決まった。市が7千万円を上限に整備・運営費の9割を補助。うち4分の3を国の交付金で賄った。 「MORI─」は、3階にフリーアドレスのコワーキングスペースや会議室、サテライトオフィスなどがあり、4階には高校生ら地域住民がeスポーツを通してデジタル技術を学ぶ施設を整備した。現在3社の進出が決まっており、視察も相次いでいるという。 同社の盛田宣典代表(61)は「今後、何ができるのかの正念場。交流で人とビジネスを呼び込み、コミュニティーの場にしたい」。天草市の馬場昭治市長は「地方創生の大きな拠点になるよう一緒に取り組む」と話した。(鬼束実里)