<挑戦の春・’21センバツ専大松戸>第5部 選手紹介/7 /千葉
◇強肩、コーチも太鼓判 奥田和尉外野手(2年) 奥田和尉(かい)外野手(2年)は2020年秋の県大会と関東大会で10試合に出場、7打点を挙げた。関東大会2回戦、鎌倉学園戦(神奈川)の七回裏2死満塁の場面では、右中間に伸びた打球を懸命に追って捕球し、ピンチを脱した。 遠投では115メートル先までボールを投げる。その強肩を生かした守備力は、外野手を指導する清原博城コーチも太鼓判を押す。 「昨年の秋は速いボールを打った時に打球が詰まってしまった」と振り返る。ボールをバットの芯で捉えて打球を飛ばそうと、大会後から素振りを重ねてきた。着実に手応えを感じている。 元メジャーリーガーのイチローさんの動画をスマートフォンで見て、イメージトレーニングを積んだ。「センバツでは、速球に力負けしないスイングでヒットを打ちたい」と語る。 ◇唯一の左利き「持ち味」 佐野涼翔外野手(2年) 佐野涼翔(りょうと)外野手(2年)はチームでただ一人の左利きの選手。「流すように振り抜く」というスイングで、打球を左中間に飛ばすのが得意だ。 小学2年生の時に父の勧めで野球を始めた。中学では鎌ケ谷リトルシニアに所属した。同じチームにいた元主将の吉村京之助さん(3年)が専大松戸に進学したことを機に興味を持ち、「専大松戸で甲子園にいきたい」と入学した。 「左利きが他の選手にはない自分の持ち味」という。関東大会でベンチ入りしたものの、試合に出る機会がなかった悔しさをバネに、「ハングリー精神」を胸に打撃と守備の両面で基本から練習を繰り返した。「今の仕上がりは90~100%」といい、本番を前に自信をつけている。「結果を恐れずに思い切りバットを振って、実力を出し尽くしたい」=つづく