カッチンカッチン「堅パン」 新パッケージは「鉄」との硬度比較? "鉄の街"のソウルフード 北九州市
九州歯科大学 正木千尋 准教授 「よくかむことによって唾液がしっかりと出ますので、消化にいいだけではなくて、虫歯や歯周病にもなりにくいと言われています。またかむことで脳の血流量も増加し、脳の活性化にもつながります。よくかむことと、堅いものをかむということは全く異なります。やはり堅いものをかみすぎると歯にとって負担がかかりすぎてしまうことがありますので、特に歯に自信がない方は充分気を付けて食事をしていただきたい」 ■旧「八幡製鉄所」跡地で製造 堅パンは現在、八幡製鉄所の跡地にある日本製鉄の敷地内で製造されています。なぜここまで堅さにこだわるのか。その秘密に迫りました。せっかくなので焼きたての堅パンを食べさせてもらうと…。 RKB 若松康志 「いただきます。…熱い、まだ柔らかい。おいしい。手で簡単に割れますね」 なんと!焼きたては「堅パン」ならぬ「柔パン」でした!ただ数分経つと…。 RKB 若松康志 「手に持っていて冷めてきたら、だんだん堅くなってきた。もう指で割れなくなりました」 SPINA 堅パン課 濵口勝克 課長 「オーブンで焼いて水分をほとんど飛ばしているのが一つと、原材料の上白糖、砂糖が焼いて熱い間は溶けているんですよ。だから柔らかいんですよね。冷やすと、その糖分が冷え固まって、最後はカッチンカッチンになるんです」 ■堅パンの「堅さの秘密」 かつて、八幡製鉄所の従業員が作業着の胸ポケットに入れてかじりながら仕事をしていたと伝えられる、堅パン。過酷な環境の中、懸命に働く従業員を支えたのは製鉄マンのプライドと堅パンだったのかもしれません。 SPINA 堅パン課 濵口勝克 課長 「昔、日持ちさせるために堅くした、水分を飛ばしたというのが正解なのかもしれないですけどね」 堅パンの「堅さの秘密」には、働いていた従業員を思う気持ちが込められていました。フレンチトーストなどのアレンジレシピもあり、堅パンの担当者は「堅パンをもっと全国区にしていきたい」と意気込んでいます。
RKB毎日放送