上本を称賛した広島・新井監督

　2カードぶり勝ち越しで今季最多タイの貯金8――。広島は26日のヤクルト戦（マツダ）に5―1と快勝し、リーグ戦再開後初の連勝を飾った。 【動画】初回、先制適時打を放つ上本 　リーグ再開後、4試合で8得点と打線が低調だったなか、試合開始前に20日の中日戦で左脚を痛めていた末包の登録抹消が決定。さらに窮地に立たされたかに見えたが〝全員野球〟で乗り切るところが何とも赤ヘルらしい。 　試合後の新井貴浩監督（47）が「きょうはタカシさんの日でした。本当に頼りになる、チームに欠かせない選手ですね」と絶賛したのが、24日の中日戦から3番に入っている上本崇司だ。 　内・外野を守れる33歳は、初回無死一、三塁から先制適時打で流れを引き寄せると、2点リードの5回にも一死二塁から左翼線への適時打二塁打と、2安打2打点の勝負強さを発揮。さらには敵失に乗じて二塁から一気に生還した5得点目の走塁、左翼守備では、6回の先頭・青木の左中間への打球をダイビングで好捕するなど走攻守でハッスルした。 　上本は試合後、「みんなも頑張っているので必死こいてやらないと。僕の場合は〝抜けない〟ので。全力でやらないと気を抜いたプレーになってしまう。そういう姿を見せないように」と汗をぬぐった。 　この日は1番・秋山→2番・野間→3番・上本と続く上位打線が2度の好機で4得点をマークするなど〝大砲不在〟を感じさせない理想的な攻撃。新井監督も「少しずつではあるんですが（選手の）層は厚くなっているんじゃないかなとは感じでいます」とご満悦だった。