目ぞろえ会で、この日出荷された豊水を確認する生産者=9月5日、福井県あわら市のJA福井県あわらフルーツセンター

　福井県あわら市と坂井市の坂井北部丘陵地でナシ「豊水」の収穫が始まり9月5日、あわら市のJA福井県あわらフルーツセンターで目ぞろえ会があった。生産者たちは「今年は天気がよかったから、いつもより甘い」と味の良さをアピールしている。 　JA福井県によると、開花中（4月ごろ）の気温が高く、晴天日が多かったことから生育は順調で「甘みと酸味のバランスがよく、文句なし」という。 　ただ、カメムシの被害が目立つところもあり、全体（生産者約100人）で平年より2、3割減の約200トンの出荷を予定している。坂井市三国町の生産者（73）は「今年はカメムシが多く、収量は平年の3、4割減になるかもしれない」と話した。 　4日から県内の農産物直売所などに出荷されており、収穫は9月末まで続く。