健やかな成長願う 花巻・東和 三熊野神社で泣き相撲【岩手】
花巻市東和町北成島の三熊野神社(伊藤幸夫宮司)で19日、泣き相撲として知られる特殊神事「十二番角力(すもう)式」が行われた。境内は地元ゆかりの赤ちゃんの元気な泣き声と、わが子の健やかな成長を願う家族の笑顔に包まれた。 同神社の例大祭、毘沙門堂の例祭法要に合わせて行われる神事で、同町北成島、南成島にゆかりのある1歳前後の12人が出場。宮司やかみしも姿の相撲親方、両親らが土俵を囲んで祝盃行事を行い、古式ゆかしく取組に臨んだ。 取組は先に泣いた方が負け。北方と南方に分かれて子どもたちは相撲親方に抱えられて土俵に上がり、「ヨォー、ヨォー」の掛け声に合わせて勝負。眠ったままの子や大泣きしている子など愛らしい姿が観客を沸かせた。