「秋秋コンビ」が強力打線抑え込む 広島新庄・左腕の継投リレー センバツ交流試合
2020年甲子園高校野球交流試合は第2日の11日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われ、広島新庄が天理(奈良)に4―2で勝利した。 【広島新庄-天理 熱戦の様子を写真特集で】 「秋秋コンビ」が強力打線を抑え込んだ。広島新庄は秋田、秋山の両左腕が、2019年秋の近畿大会を制した天理を2得点に抑え、競り合いを制した。 先発は背番号1の秋田。130キロ台後半の直球に球威があり、変化球も生きた。二回は味方の失策、四回も暴投で1点ずつを失ったが崩れなかった。1点リードの六回2死一、二塁で天理の好打者、1番・下林を迎えた場面。3球目に外角低めいっぱいに決まった135キロの直球で追い込むと、最後は外角低めの変化球で遊ゴロに打ち取った。昨秋の公式戦(12試合)で出場校中最多20本塁打を放った強力打線を相手に6回2失点と粘り、「ボールがコースにしっかりと決まった」と笑顔で振り返った。 七回からは背番号10の2年生、秋山が登板。2番・山元からの上位打順との対戦にも、よく腕が振れた。キレのある直球を中心に山元、河西を打ち取ると、4番・山地にこそ安打を許したが、続く河村を内角高めの直球で力ない一邪飛に仕留めた。八、九回は安打を許さずに締め、「持ち味は出し切れなかったが秋田さんが良い投球をしてくれたのでそれにつなげようと粘り強く投げられた」と先輩をたたえた。 07年秋に監督に就いてから3度甲子園に導き、中止になった今春のセンバツでも指揮を執るはずだった迫田守昭前監督(74)が3月に退任した。左腕の継投リレーで、宇多村聡監督には甲子園初、そして「育て」の恩師には恩返しの勝利を贈った。宇多村監督は「選手に助けられました。幸せです」と感無量だった。【吉見裕都】 ◇全16試合をライブ中継 ニュースサイト「毎日新聞」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)と「Yahoo!JAPAN」が運営する「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)で展開する「センバツLIVE!」では、センバツ交流試合の全16試合をライブ中継します。センバツLIVE!は、パソコンやスマートフォンで、いつでもどこでも無料でお楽しみいただけます。勝負の裏側に迫った最新のニュースや写真特集など、試合の情報が盛りだくさんです。センバツ交流試合にどうぞご注目ください。