「超高額案件」「20日で250万」の求人も…日本大使館が「ダマされるな」と警告する超危険エリアの名前
● ラオスに出稼ぎに行った女性 「稼げないし、2度と行かない」 こうした注意喚起が出された2023年、ラオスに出稼ぎに行ったというのが、キョウコさんだ。タイのラオス国境の町から1時間ほどタクシーに乗り、メコン川を渡ってラオスに入国し、経済特区に入った。 キョウコさんが滞在したのは、カジノがあるエリアではなく、マンションやマンスリーホテルなど、団地のような高くて大きな建物がいくつも建つ、住宅地と商業地が混ざったようなエリアだったという。 仕事は、基本的には客がいる場所に出向くアウトコールで、中国人客の接客をする。経済特区の同じエリア内に住んだり滞在している中国人客がほとんどなので、移動時間はそこまでかからない。 客から指名があったら出向いて仕事をし、仕事がない時は部屋でYouTubeを見たりして過ごす。 食事は基本的に中華料理ばかりで、24時間のデリバリーサービスを頼むか、近くのスーパーで買って食べていた。 「あまり客がいなくて暇で、部屋の中でずっとYouTubeを見てました。滞在しているホテルがあるエリアから自由に出られないのもあって、行く場所も特にないし。その後、もっと広い店にも移ったんですが、めちゃくちゃ人が多いのと、環境も汚くて嫌だったので、無理だと思ってすぐやめました。さっさと帰国したから、ラオスに行ったのは、トータルで2週間弱だったかな」(キョウコさん) ラオスの出稼ぎは、「行くと強制労働させられる」「ほぼ奴隷契約に近い求人」などと一部メディアでも報道されていたものの、「私が行った案件は全く強制労働ではなくて、仕事は全然自由だった」と話す。 「ラオスでは滞在してたホテルにボス(中国人)の部屋があって、『暇だったら遊びにおいでよ』って言われて行ったんです。そしたらオーナーが自分用にマッサージとか耳掃除のサービスを頼んでて、『あんたもやる?』って。一緒にご飯食べたり、リラックスしてダラダラ過ごしたり、中国人らしいラフさっていうのかな。少なくとも私は、強制される感じは全然なかったです」 現地で働く店や案件にもよるのだろうか。キョウコさんの場合は「ラオスは稼げないし危ないからお勧めはしないし、2度と行くことはない」としながらも、怖い目に遭うことはなかったという。
松岡かすみ