【シンガポール】商船三井、シンガポール海事財団と覚書
商船三井は28日、シンガポール海事財団(SMF)と同国の海事業界の人材育成に関するパートナーシップ強化に向けて覚書を締結したと発表した。 覚書に基づき、シンガポール海事財団が同国の公立高等教育機関の学生を対象に提供している「マリタイムONE奨学金プログラム」で、2025年から27年の3年間にわたり年間2件以上の奨学金を提供することを目指す。 商船三井の田村城太郎専務は「商船三井グループの人財に対する取り組みは、海事人財の育成および海事産業におけるイノベーション促進という点においてシンガポール海事財団のミッションと密接にリンクしている。今回の覚書締結により、われわれはシンガポールで海事人財の育成に取り組むことへのコミットメントを明確にする」とコメントした。 シンガポール海事財団のホー・ウェンユー会長は「今回の覚書締結が、国内海事産業の公共利益の増進に向けた商船三井との持続的な協力関係の始まりになる」と述べた。 シンガポール海事財団は04年設立。主に官民のパイプ役を担い、同国の国際海事センターとしての発展の推進、国内海事産業の成長を支える人材育成の促進などに取り組んでいる。