寄贈の魚も愛らしく のとじま水族館再開1カ月
能登半島地震で被害を受けた七尾市ののとじま臨海公園水族館が20日、営業再開から1カ月を迎えた。客足は例年の約3割までしか回復していないが、「避難先」から戻ったペンギンやウミガメに加え、全国の水族館から寄贈を受けた魚も環境に慣れて愛らしい姿を見せている。 水族館によると、19日までの1カ月間で2万5110人が訪れた。展示されている210種7500匹のうち約8割は魚津水族館(富山県)、鳥羽水族館(三重県)など全国6水族館から寄贈を受けた。担当者は「全国の支援に支えられて再開にこぎ着けられた」と振り返る。 熱帯地域にすむ魚の展示コーナー「南の海の魚たち」は配管や水槽の破損で魚が全滅し、全国からクマノミやカニなど10種約100匹が寄贈された。人気者だったジンベエザメやイルカは不在のままだが、担当者は「楽しいイベントがたくさんある。地震で復活した水族館を見に来てほしい」と話した。