1年前の決勝再戦に「夏男」が腕をぶす 履正社・岩崎 交流試合の注目投手!
2020年甲子園高校野球交流試合の第4日第1試合で、履正社(大阪)は星稜(石川)と対戦する。昨夏の甲子園決勝の再戦に、履正社のエース・岩崎峻典投手(3年)は「強い気持ちで挑みたい」と腕を回す。 【写真特集】履正社vs星稜 交流試合屈指の好カード実現 夏男なのだろう。暑い季節になると、存在感がより大きくなる。 7月中旬に行われた智弁和歌山との練習試合。実に昨年11月以来の実戦だったが、2回を投げて被安打1無失点と好投した。「状態は70%」と言いながらも、直球は自己最速タイの145キロをマークし、決め球のカットボールも切れ味抜群で相手を圧倒。エース右腕の貫禄を見せつけた。 1年前も夏に変貌を遂げた。課題の制球難が改善し大阪大会で台頭すると、甲子園では準決勝で1失点完投。星稜との決勝では七回途中から好救援し、春夏通じて初めての全国制覇の瞬間をマウンドで味わった。 ただ、その後は苦しんだ。エース番号を背負った気負いから、昨秋の近畿大会では「フォームがバラバラだった」と制球が定まらず、登板2試合で計7失点と不本意な結果に終わった。今春のセンバツが中止になって以降も調子が上がらずにいたが、そこはエースの貫禄。交流試合を前にしっかりと調子を戻してきた。 昨年の「17」から「1」に背番号を変えて臨む交流試合。「先発でも救援でも、どんな形であれチームを勝たせることができれば。成長した姿を見せたい」と意気込む。対する星稜は、それを証明するのに絶好の相手になる。【安田光高】