上山⇔蔵王温泉、バス運行スタート 1日3往復、樹氷客など誘導へ
上山市観光物産協会(五十嵐伸一郎会長)による、同市のJRかみのやま温泉駅と山形市の蔵王温泉を結ぶ路線バスの運行が11日、始まった。インバウンド(訪日客)を含む樹氷目的の観光客を上山温泉など県内の他の観光地に誘導するとともに、JR山形駅-蔵王温泉間の路線バスの混雑を解消することが狙い。初日から早速利用する観光客の姿が見られた。 同協会が企画し、山交バス(山形市)が1日3往復運行する。所要時間は片道35~45分で、山形市の「道の駅やまがた蔵王」に途中停車する。原則として当日午前7時半までにウェブサイト「発車オーライネット」で事前予約が必要。 かみのやま温泉駅前では、午前8時半発と同11時発に3人ずつが乗り込んだ。前日に上山温泉の旅館に泊まったという東京都練馬区、会社員伊藤久美子さん(65)は「樹氷が見たいと思って予約した。天気もいいので楽しみ」と話した。 五十嵐会長は「利用者がいて、ほっとしている。県南の温泉地の宿泊客が上山から蔵王温泉に行くことができるし、県全体で観光誘客を考えるきっかけにもしたい」と話した。運行は2月28日まで。