《歯科医が解説》自宅でできる歯のセルフホワイトニング 歯科医院で専用薬剤などを購入する方法の他、市販のホワイトニング商品なら日頃の着色汚れを落とすのに有効
死ぬまで自分の歯でおいしく食べるために必須のデンタルケア。正しい歯みがきに加え、ホワイトニングで強く輝く歯を作ることが大切だが、最近は手軽にできる自宅で行う身近なホワイトニングへの関心も高まっている。そこで、ジュエルホワイトクリニック広尾院長の登坂万喜さんにセルフホワイトニングついて聞いた。 【写真】コスパ◎なセルフホワイトニング商品を一気に見る
自宅でもできるホワイトニングとは?
最近は、自宅で行う身近なホワイトニングへの関心も高まっており、セルフホワイトニング商品にも種類がある。 「自宅で行う場合には、前ページで紹介した『ホームホワイトニング』のように、自分専用のマウスピースと過酸化尿素などの専用薬剤をセットで購入するのが一般的です。 過酸化尿素は『オフィスホワイトニング』で使う過酸化水素より濃度が薄く扱いやすい薬剤のため、簡単に行うことができ、初心者も安心して使えるのが特徴です。就寝中に薬剤入りマウスピースを付けるなど、時間をかけてじわじわと歯の中の象牙質に浸透させられるので、象牙質の黄ばみを取るのに非常に有効です」(登坂さん・以下同) 通常、ホームホワイトニングのマウスピースは上下ともに奥歯まで作るものだが、ニコッと笑って見える範囲だけを白くしようと、部分的に薬剤を入れて使用する人も少なくない。 そんな「ホームホワイトニング」も「オフィスホワイトニング」と同様、歯科医院でしか扱っておらず、しかも審美歯科の領域で、基本的に保険対象外の自由診療のため金銭的負担も大きくなる。
日頃の着色汚れを落とすのに有効な市販のホワイトニング商品
その点、歯科医院を併用せず完全にセルフでできる市販グッズなら、安価でホワイトニングにチャレンジできる。 「ただし、ドラッグストアなどで購入できるセルフホワイトニング商品は、着色汚れを落とすタイプや、歯に白い塗料を塗って一時的に白くする即席タイプの商品が主流です。 歯科医院でホワイトニングに使用する薬剤は一切入っていないため、歯自体の色は白くならないので気をつけた方がいいでしょう」 とはいえ、市販のホワイトニング商品は日頃の歯の着色汚れを落としたり、歯本来の白さを取り戻すには有効だ。 「歯の着色汚れを取ることで明るい印象にしたり、歯科医院のホワイトニングで白くした歯の色を長持ちさせるためには、丁寧な歯みがきも欠かせません。 また、コーヒーや紅茶はストレートではなく、ミルクを入れることで油分を足し、歯へのこびりつきを防ぐなど、食生活でも着色を防ぐよう心がけましょう」 日々の工夫と手入れが歯本来の美しさと強さを、キープしてくれるのだ。 登坂さんのクリニックで使用しているのは、「ホームホワイトニング」のキット(マウスピース代と2週間分のジェル付きで2万1780円)。 ちなみに同クリニックの「オフィスホワイトニング」の初回料金は、1万1550~3万6850円。ホームホワイトニングの場合、マウスピースさえ作っておけば追加ジェルは1本2750円(濃度により価格は異なる)で1本単位で買い足せる。