フィンランドとスウェーデン NATOの大規模軍事演習に参加
ハーシュタ、ノルウェー、2月28日 (AP) ― 北大西洋条約機構(NATO)の大規模演習「ステッドファスト・ディフェンダー2024」の一環として始まった演習「ノルディック・レスポンス2024」に、軍事同盟に加盟したばかりのスウェーデンとフィンランドの海兵隊が、北極圏で米海軍の艦艇から水陸両用作戦に参加した。 ロシアとの間に1340キロにおよぶ国境線を共有するフィンランドは昨年4月、数十年にわたる軍事的非同盟の立場から、歴史的な動きとしてNATOに加盟した。 また、隣国スウェーデンも現在、32番目の加盟国として加盟手続きを進めている。 スウェーデンもフィンランドも、冷戦終結後はNATOと強い結びつきを築いていたが、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻するまで、世論は加盟に断固反対していた。 NATOは長年にわたって「コールドレスポンス 」と呼ぶ演習を、年に2回ノルウェー北部の極寒の地で実施してきた。 フィンランドに続いてスウェーデンもNATOに加盟したことで、名称も「コールドレスポンス」から「ノルディックレスポンス」に変わり、今年はフィンランド、ノルウェー、スウェーデンが均等に演習を主催する。 冷戦以降最大規模となる「ステッドファスト・ディフェンダー2024」には、数カ月にわたって延べ9000人規模の兵員が動員され、ロシアとの国境までの全領土を守れることを示すことが目的だという。 演習には英国、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデンと米国が参加。 50隻以上の空母や潜水艦、駆逐艦に加えて各種水陸両用車、100機以上の戦闘機、輸送機、海上偵察機とヘリコプター、133両の戦車と533台の歩兵戦闘車を含む少なくとも1100台の戦闘車両が参加する。 (日本語翻訳・編集 アフロ)