日本海側では珍しい…ヒョウモンダコが福井の海で採集、越前松島水族館で展示 フグと同じ猛毒持つタコ
フグと同じ猛毒を持ち、身の危険を感じるとヒョウ柄に変身する「ヒョウモンダコ」が、福井県坂井市三国町の越前松島水族館前の海で採集され、同館で展示されている。 太平洋側など暖かい海に生息するため、北陸周辺の日本海側では珍しいはずだが、県内では2000年ごろから発見例が複数ある。今夏には石川・七尾沖でも見つかり、同館は「海水温が上昇し、生息域が北上している可能性もある」と話す。 ヒョウモンダコは通常は地味な薄茶色だが、刺激を受けると体が黄色に変化して、蛍光色の青い輪や線が現れる。ヒョウ柄に見えるのが名前の由来。 成体は全長10センチ程度で、寿命は約1年。同館の磯で見つけたタコは6~7センチで成長途中とみられる。水槽のガラス面付近をせわしなく動いたり、隅にじっと身を寄せたり、時折、黄色く“ヒョウ変”することもある。担当者は「時間があれば足を止めて、しばらく観察してほしい」と話す。 タコが持つ猛毒テトロドトキシンはしびれや呼吸困難を引き起こすため、同館は「絶対に素手でさわらないように」と注意を促す。
福井新聞社