【日本ハム】中日からFAの福谷浩司と大筋合意、来季V目指す新庄監督にクリスマスプレゼント
日本ハムが中日からFA宣言した福谷浩司投手(33)と大筋で入団合意したことが23日、分かった。20日に名古屋市内で行われた入団交渉で、今季推定2000万円からの年俸アップに出来高を付けた複数年契約を提示していた。この日までに残留を求めていた中日、獲得に名乗りを上げていたヤクルトに断りの連絡が入り、「日本ハム福谷」誕生が秒読み段階に入った。 【写真】福谷に耳を引っ張られ、なんとも言えない表情のドアラ 来季は就任4年目でのリーグ優勝、日本一を目指す新庄監督にとっては、経験豊富なユーティリティー右腕の加入がクリスマスプレゼントとなりそうだ。中日では通算278試合に登板し、全ての役回りをこなしてきた。プロ2年目の14年はセットアッパー、守護神として72試合登板とフル回転。20年以降は先発に転向し、21年は開幕投手も務めた。型にはまらない采配をする新庄監督の野球にフィットできる経験値がある。 また、「投げる学者」と呼ばれるほど頭脳明晰(めいせき)で、若手が多い日本ハムには、うってつけの人材だ。日本ハムは22年オフの伏見、23年オフの山崎(ともにオリックスからFA)の獲得に続いて、3年連続で人的、金銭補償がいらないCランク選手のFA補強となる。 ◆福谷浩司(ふくたに・こうじ)1991年(平3)1月9日生まれ、愛知県知多市出身。横須賀ではエースで4番。AO入試で慶大理工学部に進学し、1年秋デビュー。3年春に最優秀防御率。12年ドラフト1位で中日入団。14年は勝ちパターンの一角を担い、リーグ最多の72試合に登板。19年から先発もこなし、20年に自己最多の8勝。今季推定年俸2000万円。183センチ、93キロ。右投げ右打ち。