クリスマスも終わり! ちょっと気になる「サンタクロース」の収入事情と経費について検証
12月はクリスマスの話題を耳にする機会も多かったのではないでしょうか。本記事では、クリスマスに欠かせないサンタクロースの収入源や支出、経費などを考察します。「サンタクロースって職業になるの?」「生計を立てられるの? 」といった、ちょっと気になる部分を考えてみましょう。
実在する「公認サンタクロース」は無報酬!?
サンタクロースを「職業」にしている存在として、クリスマスが近づいてくると毎年話題になるのが「公認サンタクロース」です。世界で唯一の「本物のサンタクロース」といえる彼らは、北極圏に属する大きな島、グリーンランドにある「グリーンランド国際サンタクロース協会」で認定されたうえで様々に活動しています。 公認サンタクロースたちは毎年7月に開催されるコペンハーゲンでの会議にて、その年の活動内容を決定します。福祉施設の子どもや、病と闘っている子どもたちへの慈善訪問や、クリスマスがテーマの講演活動などが主な活動です。 日本でもイベント参加や福祉施設訪問などをしており、2023年12月1日にも、大きなプレゼント袋を持った公認サンタクロースたちが来日しました。公認サンタクロースは子どもに夢や希望を届けるとともに、クリスマスの文化を世界に広めている大切な存在なのです。 そんな公認サンタクロースですが、実は無報酬・無収入ということをご存じでしょうか。福祉施設への訪問などは慈善事業であり、公認サンタクロースの活動のみで生計を維持していくのは困難です。 本場のグリーンランドから「公認」を貰うには、体力測定やスタイル審査、面接などの試験を突破する必要があるのですが、そうした資格を得るための労力も考えると無報酬というのはシビアな実情かもしれません。
サンタクロースを職業にしたときの収入源や支出
公認サンタクロースでさえ、サンタクロースとしての活動のみで生計を立てるのは難しいことがわかりました。それでは、サンタクロースを職業としてなんとか成立させていくためには、どのような方法が考えられるのでしょうか。 まずは、ビジネスをしていくうえで大切な「収入源」です。サンタクロースの収入源として考えやすいのは、公認サンタクロースも行っているイベントなどの収益化でしょう。 イベントを主催している企業・自治体と交渉のうえで報酬を受け取れば、シーズンが限られるもののまとまった収入源になるでしょう。イベントが盛況になれば毎年恒例のイベントになり、収益の安定化にもつながる可能性があります。 また、サンタクロースという世界的な知名度を活かして、キャラクター活動も可能かもしれません。交渉によっては高い収入を得られる可能性もあるでしょう。テレビCMやネット広告、さらには様々なグッズ展開、公式ロゴ作成による使用料の設定なども有効です。 なお、キャラクタービジネスをする際に注意が必要な著作権についてですが、サンタクロースそのものには権利がありません。サンタクロースは紀元260~280年頃にトルコの村で生まれたとされるなど、起源がイマイチ不明な部分があるくらい歴史的かつ抽象的な存在であり、著作権保護の範疇である70年には当てはまりません。権利などに関してはあまり気にしなくても良いでしょう。 一方で、サンタクロースには一定の支出も必要になるかと思います。例えばサンタクロースのイメージを維持するための衣装代は、表に出る活動では必須です。また、公認サンタクロースのように福祉施設などへ訪問をするとなれば、プレゼントの購入費用も必要不可欠です。全国各地を飛び回って活動する場合には交通費も考えておきたいところです。 なお、支出の中にはプレゼント代が商品仕入高(もしくは宣伝広告費など)、衣装は消耗品費といったように、一部経費にできるものもあります。サンタクロースをビジネスにする際には、なにが経費にできるのか考えておきましょう。
サンタクロースはビジネスより慈善活動がメイン!
今回はサンタクロースの収入源や支出などについて考えてみました。「公認サンタクロース」をはじめ、サンタクロースは基本的に慈善活動の側面が強いので、職業として大々的に活動しようとしている人は少ないかもしれません。サンタクロースとしての活動を検討する際は本記事を参考にしてみてください。 執筆者:タリトネ FP2級(AFP)
ファイナンシャルフィールド編集部