こりゃご利益間違いナシ!! バスに乗って伊勢神宮直近のパワスポ『猿田彦神社』でパワーを授かろう!!
■宮司は猿田彦の末裔!
さらに時代はくだり、大田命の子孫である宇治土公(うじつちのきみ)は、現在でも式年遷宮で心御柱と御船代を造り奉るなど重要な役割を果たしており、宇治土公家が代々宮司として奉職している。猿田彦神社は天孫を地上に導いた古事から「みちひらきの大神」といわれる。 ところで「みちひらき」とは、人生において待ち受ける多くの分岐点や進むべき道を、最も良い方向へ導いてくれるとされている。また「みちひらき」から転じて交通安全の御神徳もあるとされ、お守りの授与を受け、車のお祓いをしてもらう人も多い。 伊勢市内では自家用車やタクシーのトランクに、交通安全のお守りを貼り付けているのを見かけることができる。
■八角形だらけ?
参拝した日は早い時間であったので訪れる人はまだ多くなかったが、伊勢神宮の参拝を終えた後に来る人が多いようだ。そして境内の中央には古殿地というのがあり、十干十二支を組み合わせた24方位が書かれた八角形の石柱が置かれている。 ここには昭和11年の造営まで永く神座があった特別な場所とされている。参拝の際は忘れずに見ておきたい。 神社の建物は二重破風の妻入造りである「さだひこ造り」だ。方位を司る御神徳にちなみ、鰹木・欄干までもが八角柱で造られている。 寝殿造りの様式を取り入れた祝詞殿、また拝殿は最大で300名が参列できる広い空間がある。もし昇殿参拝の機会があれば、床や天井の造りも拝観しておきたい。
■芸能人も幟を奉納する佐瑠女神社
そして忘れてはならないのが境内社の佐瑠女神社(さるめ)である。御祭神は天宇受売命(あめのうずめのみこと)で、ニニギノミコトが高天原から降臨の際に随行し、天八衢で待ち迎えた猿田彦大神と最初に対面したので、天津神と国津神を取り持つ役目を果たしたとされている。 前述の古事により男女限らず様々な人や物、仕事などとの縁を結ぶ神様とされている。しかし有名なのは芸能の神様だ。天宇受売命がアマテラスが天岩戸に隠れた際に舞踊した日本で初めての芸能人ともいうべき神様なのだ。俳優の神、技芸・技術の上達を導く芸能の祖神とし音楽関係・芸能関係者も多く参拝している。 佐瑠女神社には芸能人が多くの幟(のぼり)を奉納していて、また最近の推し活ブームで「推し」が活躍できるように願うファンの参拝も多い。 通常、神社の本殿は南または東向きに建造されるが、佐瑠女神社は猿田彦神社と対面するように北向きに建てられている。アメノウズメは猿田彦と結婚したとされているので、夫婦神が対面するように建てられているということだ。