百貨店と書店などから柳ケ瀬の歴史をひも解く 岐阜放送の山本耕社長が講演 岐阜商工会議所
柳ケ瀬の歴史を百貨店や書店などにスポットを当ててひも解く講演会が、岐阜市の岐阜商工会議所で開かれました。 岐阜商工会議所の会員のうち、女性経営者の例会で開かれた講演会には約20人が出席しました。 講演会では「柳ケ瀬135年物語二つの中心をめぐって」と題して、岐阜放送の山本耕社長が講演しました。 柳ケ瀬は大正時代、地場の呉服店が、新たに百貨店の形態を取り入れて賑わいますが、昭和に入ると、外資の丸物百貨店の進出を契機に衰退します。 山本社長は、歴史に『もしも』はないと前置きした上で「外資の百貨店が進出せず地場の百貨店が育っていたら、柳ケ瀬の歴史は大きく変わっていたのでは」と持論を展開しました。 また、戦前には純喫茶の「赤い茶屋」や映画館の「衆楽館」が、戦後には「石神書店」がそれぞれ知識人や文学青年らの集いの場として賑わう文芸拠点だったことを紹介。 現在、衆楽館の跡地には、交流スペース「本のひみつ基地」を有する無印良品柳ケ瀬店が営業していて、石神書店が入っていたビルには岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会の理事長を務める水野琢朗さんの事業所が入居していることに触れ、「かつて柳ケ瀬の中心だった2つの場所がいま柳ケ瀬を再興させるスポットになっている」と話しました。