長時間の運転は装備の充実なくしてあり得ない! 知られざるトラックの純正アクセサリー5つ
ぜひとも手に入れたいアイテムを紹介!
バブル期以前の、まだトラックが数多く売れていた頃は、メーカーオプションやディラーオプションといわれる純正の装備が、必ずしもトラックドライバーに寄り添ったものばかりではなかった。値段が高くて使い勝手のよくないものも、少なからず存在していたのである。 【画像ギャラリー】トラック乗りなら欠かせない絶対欲しいオプション装備 ところが近年では、アフター装備とはひと味違った、ぜひとも手に入れたくなるようなアイテムが増えてきている。純正装備の良さは、なんといっても対象車両にスマートな取り付けができることだ。なかでも、電装品などの大がかりな取り付けを必要とする装置は、違和感のない装着が可能になっている。また、それらのアイテムをカーメーカーが保証してくれるから、信頼度は高くて安心感がある。そんな純正装備のなかから、とくにお勧めしたいアイテムを厳選して5つ紹介したい。 夏場に欠かせないアイテムとしては、主に大型・中型トラックで採用されている、いすゞの「アイドリングストップクーラー」が挙げられよう。これは、バッテリーでコンプレッサーをまわすタイプのクーラーであり、エンジンを切った状態で使用ができる。ただ、バッテリーへの負担があるので、高性能(大容量)バッテリーに交換することが望ましく、1回で長時間の使用はできない。これに対して、UDトラックスや三菱ふそうトラック・バスでは、走行中に蓄冷するタイプのものを販売している。 暖をとることのできる装置としては、「パーキングヒーター」がある。エンジンを切った状態で使用することが可能な暖房で、タイマー設定により霜取りもできる。 先のクーラーもそうだが、休息時のトラックドライバーに優しいだけではなく、環境性・経済性にも秀でたアイテムだといえよう。
死角が多いトラックにおすすめのアイテムも
安全面からぜひとも取り付けたいのが、「バックカメラ&モニター」だ。トラックは大きいので死角が多く、とくに後方の確認は大型車ほど難しい傾向にある。また、カーゴのような箱型の荷台形状であれば、ルームミラーで後方確認をすることは不可能だ。そこで車体後部などにカメラを備え、ミラーに変えてモニターを取り付ければ、死角の安全確認を簡単にできるようになる。 日野自動車のデュトロの場合、インナーミラータイプのモニター(ルームミラーにモニター機能が付加されている)が設定されており、近後方と遠方後方に切り替えができる。そのため、障害物があっても安全確認を行いやすくなっていて、純正装備ならではの利便性があるのだ。 運転中にリラックスするため、音楽を聴くというトラックドライバーは多くいる。現代はスマホが全盛で高性能なイヤホンもあるが、運転中にそれで聴くのは好ましいこととはいえない(条例で禁止されている都道府県もある)。なので、ここはやはり「カーオーディオ」を取り付けるのが一番。しかし、市販品の多くは12V仕様。ゆえに、24V車は最初に純正を装備しておく方が無難ということになるのだ。 機能は機種によって異なるが、Bluetooth対応・AUX端子やUSBスロット搭載・MP3/WMAオーディオファイル対応といった、最新機能を備えたタイプもある。 純正装備の大きなメリットのひとつが、これまでにも触れた不自然さのない装着感だ。その最たるものは、複雑な形状に合わせて作られたフロアマットだが、トラックドライバーに優しいグッズということになれば、運転中は常に目に入る「インテリアパネル」だろう。自身の好みに合わせてタイプを選べば、車内は自室のように落ち着いた空間に早変わり。これなら長距離を走るときでも、平常心を保って運転ができる。 このように純正装備は、トラックドライバーに優しいアイテムが次々に登場してきているので、今後の展開が楽しみである。
トラック魂編集部