スカッシュ身近に感じて アクリル製ミニコートが完成 丘のまちフェスティバルで初公開【長野県飯田市】
国内初となるラケットスポーツ「スカッシュ」のアクリル製ミニチュアコートが22日、完成した。11月3日に長野県飯田市中心市街地で開かれる第16回飯田丘のまちフェスティバル(丘フェス)で初公開される。 スカッシュは四方を壁で囲まれた長方形のコート内で、2人がテニスのようにボールをラケットで打ち合うスポーツ。4年後のロサンゼルス五輪で正式種目となっている。 ミニコートの製作はスカッシュの普及活動を続ける川崎市スカッシュ協会専務理事の竹村友宏さん(65)=同市山本出身=が中心となり進めてきた。「ふるさとの飯田でスカッシュを広めたい」との思いがあり、2019年から疑似体験できる「エアースカッシュ」のイベントを丘フェスで開いてきた。 今回完成したミニコートは、正式なコートの3分の2程度の広さで、壁は厚さ1センチのアクリル板。透明のため四方からプレーを見ることができ、竹村さんは「正式なコートに近い弾力で、実際の競技に近い感覚を楽しめる」と話す。セイコーアドバンス飯田支社(同市上郷別府)がアクリル板、ホクシン工業(松川町生田)がアルミフレームを製造した。 22日は松川町で組み上げテストを実施。全日本選手権で8度優勝し、現在日本ランキング1位の机龍之介選手(27)が来訪し、完成したコートで試し打ちをした。机さんは「子ども同士でも楽しめ、やったことのない人に知ってもらいたい」と話し、竹村さんは「コートで体験してもらうことで身近に感じてもらい、スカッシュの普及につなげたい」と話した。 丘フェスでは銀座4丁目にコートを設置する予定。