沖縄・与那国町の陸自オスプレイ事故機、撤収開始 海上輸送に2億2千万円かけ千葉へ
【与那国】沖縄県与那国町の陸上自衛隊与那国駐屯地で発生した輸送機V22オスプレイの事故を巡り、陸自は19日午前、事故機を撤収させるため、同駐屯地からの地上輸送を始めた。空自のけん引車を使い、町内の公道を通って同町の久部良漁港まで運搬する。久部良漁港から台船に載せ、約2週間かけて陸自木更津駐屯地(千葉県)へ海上輸送する。 【動画】自衛隊のけん引車で公道を移動する輸送機V22オスプレイ 左翼下部などを損傷した事故機は、与那国駐屯地で駐機したままになっていた。同機の運搬のため、使用する道路で交通規制が敷かれ、島の巡回バスも路線を変更した。 漁港に到着後、接岸している台船に事故機を載せ、海路で輸送する。木更津駐屯地近くの岸壁に着くのは、来月初旬以降の見通し。その後、事故機の修理を実施する。 海上輸送を担うのは民間業者で、陸自は3日に約2億2千万円で契約した。 事故は10月27日に発生。与那国駐屯地で離陸時にバランスを崩し、左翼下部などが地面と接触して損傷した。 陸自は11月14日、操作ミスが原因だったとの事故調査結果と再発防止策を公表した。 (八重山支局・矢野悠希、東京報道部・新垣卓也)