「ふじ山」力強く 年長児が書き初め 岩手・奥州
奥州市江刺愛宕字朴ノ木の保育園・暁学園(有馬暁山園長、園児96人)で6日、開園以来続く伝統の書き初め会が開かれた。書家でもある有馬園長の指導の下、年長児が姿勢を正して筆を持ち、今春に小学校へ入学する期待も胸に「ふじ山」と力強くしたためた。 同園では、保育に毛筆指導を取り入れて、園児の文字に対する興味へ適切に応じるとともに、礼儀などを教えている。書き初め会は、1976年の開園当初から毎年開催し、49回目となった。 課題は毎回変わらず「ふじ山」。富士山のように堂々とたくましく、清く美しくあってほしいという願いを託している。 有馬園長は一字ずつ手本を示し、園児にバランスなどを確認させながら「元気な心で書けば、力強い作品になる」と助言。それに応えるように園児らも思い切りよく筆を運んでいた。