エミー賞授賞式に緑のゴブリンが出没 正体は人気リアリティ番組の出演者だった
現地時間1月16日（火）に開催されたエミー賞授賞式。多くのセレブたちがきらびやかなドレスでレッドカーペットに登場したが、なんとその中に緑のゴブリンが！ アメリカマスコミ各社は一斉に「これは誰？」と報じた。精巧な特殊メイクはまるでハロウィンの女王ことハイディ・クルムが披露する本格的な仮装のようだが、その正体はドラッグクイーンのプリンセス・ポピー。人気リアリティ番組「ル・ポールのドラァグ・レース」のシーズン15に出演している。 【写真】豪華絢爛！ エミー賞2024、人気セレブたちのベストドレスを総覧
ポピーは映画『スターウォーズ』のジャバ・ザ・ハットや『モンスターズ・インク』のナメクジおばさんことロズ、トム・クルーズの映画『レジェンド/光と闇の伝説』に出てくる魔女にインスピレーションを得てこの装いを考え出したという。「トロールとクソババアを足したみたいなものになりたかったんだ。みんなが振り返って見なくてはならないほどショッキングな見た目にしたかった」と雑誌『エンターテイメント・ウィークリー』のレポーターに語っている。「こういうイベントに出るときに期待されることとは反対のことをやりたかった。エチケットや礼儀の真逆を行きたかったんだ」。
そこには深いメッセージも込められていた。「トロールになることで比喩的にも文字通りにも、エミー賞を荒らして（トロール）みたかった。ファッションのルール、美のルール、そういったくだらないものを示すのが目的だった。普段通りの姿で授賞式に来るよりもこの方が美しいと思う」。
ちなみに彼女が出演している「ル・ポールのドラァグ・レース」はリアリティ番組（コンペティション）賞を授賞した。
ル・ポールは授賞スピーチの中で「ドラァグクイーンが図書館であなたに絵本を読み聞かせしようとしたなら耳を傾けて聞いてみてほしい。なぜなら知識は力であり、もしあなたがその力に触れることを制限しようとしようとする人がいたなら、その人はあなたを怖がらせようとしているから。だからドラァグクイーンの話を聞いてみてほしい」。ポピーの強烈な装いもこのメッセージを世に届けるのに一役買ったといえそう。
