『声優アワード』受賞者の一部が発表 『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』などの声優4人
最も活躍し、人気、実力を兼ねそろえた声優たちの業績をたたえる『声優アワード』。18回目となる今年の一部受賞者が、20日に発表されました。 【画像】『第十七回 声優アワード』で『外国映画・ドラマ賞』に輝いた森川智之さん 発表されたのは、選考委員会が顕彰する特別賞の中の『功労賞』と『富山敬・高橋和枝賞』の2部門です。これまで男性声優が受賞する『富⼭敬賞』と、女性声優が受賞する『⾼橋和枝賞』は、別々の部門となっていましたが、今回から多様性の尊重、ジェンダーフリーを鑑み、統合した名称になりました。
■功労賞の受賞者
⻑年にわたり、外画も含めて多くのジャンルに貢献された声優をたたえる『功労賞』には、古川登志夫さんと、山田栄子さんが受賞。 古川さんは、『機動戦士ガンダム』でのカイ・シデン役や、『ドラゴンボール』でのピッコロ(マジュニア)役、『ONE PIECE』でのポートガス・D・エース役などを演じています。 また、声優としてだけでなく、自身の演劇的自伝エッセー『古川登志夫エッセイ集~劇薬処方箋~』や、ラジオドラマの脚本、朗読劇を作・演出で務めるなど、幅広いジャンルで活動しています。
山田さんは、『赤毛のアン』の主人公であるアン・シャーリー役や、『愛の若草物語』のジョセフィン・マーチ役、『ドラゴンボール超』のマイ役、『キャプテン翼』の岬太郎役などを演じるほか、舞台女優としても活動しています。
■富山敬・高橋和枝賞の受賞者
作品の出演を含め、各⽅⾯で活躍された声優をたたえる『富山敬・高橋和枝賞』には、岡村明美さんと、佐々木望さんが受賞。 岡村さんは、『ONE PIECE』のナミ役や、『ラブ★コン』の小泉リサ役、『紅の豚』のフィオ・ピッコロ役を演じるほか、『霊幻道士』や『キャスパー』などの吹き替え映画も数多く担当しています。
佐々木望さんは、『幽☆遊☆白書』の浦飯幽助役、『AKIRA』で鉄雄役、『銀河英雄伝説』でユリアン・ミンツ役を演じています。また、外国作品吹き替えでは『ビバリーヒルズ青春白書』のデビッド役、『きかんしゃトーマス』のエドワード役など、多くの作品で主要キャラクターを担当しています。 また、異色な経歴の持ち主で、2013年に、大学入試センター試験を経て一般入試で東京大学(文科一類)に合格。休学期間を挟みつつ声優業と学業を両立し、2020年3月、東京大学法学部(第1類)を卒業しています。 授賞式は3月9日に行われる予定です。