トラックドライバーは見た!! 自転車&フードデリバリーの危険走行2023年版
自転車やフードデリバリーの危険走行に肝を冷やしたというドライバーは多いと思う。 中でも自転車などとの「体格差」の大きいトラックのドライバーにとっては、「ヒヤリハット!」は日常茶飯事。 【画像ギャラリー】約95%の人が危ないと回答!!四輪車からみた二輪車の危険走行(5枚) 運輸労連が昨年秋に実施した自転車やフードデリバリーの危険走行に関するアンケート調査結果がこのほどまとまったので、早速ご紹介しよう。 文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/写真AC・フルロード編集部
8932人から回答を得た運輸労連アンケート
自転車による交通事故は、警察庁の統計によると2022年度は微増となっているが、そのうち自転車と自動車による交通事故は約76%と依然として高い状況にある。 特に出会い頭衝突による事故が約55%と半数以上であることに加え、自転車側にも安全不確認や一時不停止の違反が多く見られる。 さらに電動キックボードについて2023年7月1日に改正道路交通法が施行され、一定の要件を満たしたものは、走行場所が自転車と同等となる等の新たな交通ルールの適用がスタートした。 しかし、法改正の内容が十分理解されないまま利用者が増えたことから、交通ルール違反や危険運転による事故が急増している状況だ。 今回の運輸労連のアンケート調査は、ドライバーから見た自転車走行等の問題点を把握し、道路利用者の交通ルールの遵守や今後の道路政策などへの政策要求につなげることを目的に実施。 運輸労連加盟単組の人々に協力してもらい、2023年9~10月を実施期間とし10月31日を回収期限とした結果、計8932名の人々から回答を得た。
二輪車等の走行マナーについて
二輪車等の走行マナーについて四輪車両から見た二輪車等の走行について、全体回答の8444人(94.7%)で、危険を感じる ことが「よくある」または「たまにある」と回答している。 危険を感じる行為について、特に「すり抜け」「スマートフォン等のながら走行」「ふらつき走行」の3項目が多い結果となった。 加えて、「特に危険と思われる時間帯」の項目では、「昼間」「日没前後1時間」「夜間」「日の 出前後1時間」に分類し調査を行うとともに、二輪車等の危険を感じる走行の項目とのクロス 集計も実施した。 「運転中に二輪車等が『危ないな』と感じることがありますか」という設問に対しては、「よくある」が47.7%、「たまにある」が47%で、約95%の人が「危ない」と感じていることがわかった。残りは「ない」が3.9%、「わからない」が1.7%だ。 また、危険を感じる行為は、前述した3項目のほかに「飛び出し」「周囲を気にしていない」「イヤホン等で音楽を聴きながらの走行」などが続いている。 特に危険と思われる時間帯はあるかを聞いたところ。「昼間」が36.4%、「日没前後1時間」が34.2%、「夜間」が25.7%、「日の出前後1時間」が3.7%という結果になった。