「Jリーグを観に行こう!」愛あふれる開幕ビジュアル あの人やこの人の姿も・・・イラストレーターりおたさん、サポーターの聞き取り重ね描く 全60クラブで背景描き分け
山口市在住のイラストレーターりおたさん(33)が、23日のJリーグ開幕を告げる「開幕ビジュアル」を描いた。Jリーグの依頼で制作した。J1~3の全60クラブで背景を描き分けた。22日、そごう広島店(広島市中区)で開催中のJ1サンフレッチェ広島をテーマにした企画展にも加わった。 【写真】Jリーグ開幕ビジュアル、大杉漣さんと勝村政信さんが語らう様子も 展示したビジュアルは縦約2・2メートル、横約1・6メートル。「Jリーグを観に行こう!」と掲げ、グッズショップや屋台で楽しむ名物サポーター、クラブのマスコットキャラクターなどを色鮮やかに描いた。サンフレのマスコット「サンチェ」のヘアキャップをかぶった人や、サンフレオフィシャルマガジン編集長の中野和也さんの姿も。ビジュアル下部のピッチでは、J1セレッソ大阪の香川真司選手がプレーしている。 18日にJリーグが公式X(旧ツイッター)で公開すると、「○○さんがいる!」「開幕楽しみ」などと話題に。サッカー好きで知られた故大杉漣さんと勝村政信さんが語らう様子は、多くのサポーターの胸を打った。 全60クラブそれぞれで色や背景を変えたパターンも制作。サンフレバージョンは新スタジアム「エディオンピースウイング広島」周辺にある広島城や原爆ドームを描写。りおたさんの地元クラブ、J2レノファ山口バージョンは「維新みらいふスタジアム」の外周の陸上トラックや芝生を表現した。シーズン中、各クラブがPRに活用する。 りおたさんは「サポーターへも聞き取りを重ね、スタジアムの思い出をたどりながら描いた渾身こんしん(の作品。Jリーグを楽しんでほしい」と話す。企画展は無料。28日まで。 りおたさんがサンフレをテーマに描いたポスターやフラッグは今、紙屋町・基町エリアの15施設に展示されている。そごう広島店の壁には縦約2・7メートル、横約5・8メートルの看板があり、サポーターが写真を撮って楽しんでいた。8月まで、サカスタへ向かう道のあちこちでりおたさんのイラストが出迎えてくれる。
中国新聞社