ノンバンクの学校提携学費サポートプラン。教育ローンとどう違う?
ノンバンクの学費サポートプランの特長
上記で見てきた教育ローンのほかに便利なのが、大学等が提携しているノンバンクの学費サポートプランです。ノンバンクとは銀行と違い預金の受け入れを行っておらず、貸付などを業務として行う金融機関のことです。 具体的には、金融機関のうち、銀行・信用金庫・信用組合以外の消費者金融や信販会社、クレジット会社などをいいます。全国の学校2100校以上と提携している某ノンバンクの学費サポートプランを見てみましょう。 これは厳密にはローンではなく割賦販売です。割賦販売ではローンの金利に相当するものは手数料率といいます。手数料率は地域や学校により異なります。利用時の手数料率は、完済時まで変わりません。利用金額は500万円以下となっています。 割賦販売では、ノンバンクが契約者に代わって学費(入学金・授業料など)を学校へ直接振り込むこととなるのも特長です。審査~学校への入金完了まで最短5日で完了します。 学力基準や年収基準はありません。通常返済のほか、在学中は分割払手数料のみを支払うことや、在学中は保護者、卒業後は子どもが支払うなど柔軟な返済が可能です。 なお、貸金業法では総量規制により、すべての貸金業者からの借入金の総額が「年収の3分の1」までという上限が設けられています。割賦販売は総量規制の対象外です。大学に合格したものの資金が不足している場合は、以上を参考にご自身に合った教育ローンを慎重に検討しましょう。
まとめ
教育ローンは国の教育ローンがおすすめです。営利を目的としない公的な教育ローンなので、民間の教育ローンに比べ、最大返済期間が長く、金利が低いからです。また、固定金利なので返済計画を立てやすいという利点があります。ただし、世帯年収の上限があり、誰でも利用できるわけではありません。 世帯年収の上限を超え、国の教育ローンを利用できない場合は民間の教育ローンを検討します。ノンバンクの教育ローンは銀行などに比べ、利用条件が緩い反面、金利は高いので最後に検討するといいでしょう。 出典 日本政策金融公庫 国の教育ローン 三菱UFJ銀行 教育ローン Orico(オリコ) 学校提携教育ローン オリコ学費サポートプラン 執筆者:新美昌也 ファイナンシャル・プランナー。
ファイナンシャルフィールド編集部