【NBA】ナゲッツが常勝チームでいられるかのカギは若手にあり、クリスチャン・ブラウン「学んだことを生かすつもりだ」
「まだ若いけどベテランのような選手になりたい」
一昨シーズンの王者ナゲッツは、昨シーズンはカンファレンスセミファイナル止まりとなった。MVPのニコラ・ヨキッチを擁し、各ポジションにタレントは揃っているが、2年前のオフにはブルース・ブラウンを、今年はケンテイビアス・コールドウェル・ポープを、サラリーキャップのバランスを整えるために手放さざるを得なかった。勝負どころで強さを発揮するベテランが抜けていくことでピークは過ぎたとの見方もあるが、ナゲッツは若手の台頭に期待を寄せている。 3年目を迎えるクリスチャン・ブラウンは、コールドウェル・ポープの抜けたシューティングガードの先発に入ると予想される。ドラフト同期のペイトン・ワトソンとともにシーズン最初の会見に応じたブラウンは、オフはケガをせずにシーズンを戦い通すための身体作りに注力してきたと語り、3年目のシーズンに今までよりずっと大きな役割を受け入れる覚悟を示した。 「KCP(コールドウェル・ポープ)は僕らにとって大事な存在だった。でも、僕ら2人とジュリアン(ストローサー)で彼の役割を担いたい。KCPと一緒だった2年間で学んだことを生かすつもりだ」とブラウンは話す。 彼が学ぶのはコールドウェル・ポープに限らない。「どの選手もルーティーンは違っていて、それぞれが学びになる。二コラやジャマール(マレー)から学ぶのはもちろんだけど、ジェフ・グリーンは大きな水のボトルを手放さなかったし、イシュ・スミスは毎日アイスバスに入っていた。リーグで長くプレーする選手には理由があるはずだから、今はディアンドレ・ジョーダンから学んでいる。この3年目で自分自身を確立し、まだ若いけどベテランのような選手になりたいんだ」 ペイトン・ワトソンはウェストブルックの大ファンだと公言しているが、ブラウンも同じだ。「彼はロサンゼルス出身という共通点があるけど、カンザス出身の僕にとって最も身近なチームがサンダーだったから、彼の試合は何度も見てきた。それが若かった僕に影響を与えたのは間違いない。目の前の試合に全力を尽くし、それを82試合続けていく。同じチームになって彼から学べるのは素晴らしいことだ」 ブラウンへの期待値は跳ね上がっているが、彼はプレッシャーを感じることなく楽しみにしている。「挑戦することは楽しい」と彼は言う。「若いうちにこういう経験ができるのはありがたいよ。僕はまだまだ学んでいる途中だけど、今まで以上に試合に出て出場時間を伸ばし、高いレベルでプレーできると思うとワクワクしか感じない。そうやって自分を良い方向に持っていくつもりだし、上手くいけばチームの成功に貢献できるだろう。僕ら若手がそれぞれ刺激を与え合いながら、何ができるのか見せていく。その機会がたくさんあるのはシンプルに楽しみだよ」 指揮官マイケル・マローンは、ブラウンに大きな役割を託すことに何の不安も持っていないようだ。ブラウンへの期待を指揮官はこう語る。「CB(ブラウン)がどんな選手で、何ができるのかは分かっている。我々としては、CBが最高のCBであってくれればいいんだ」