【プレーバック2024】鳥取県初の総理大臣「誕生」逆転でつかんだ悲願の座も…苦難続く
山陰中央テレビ
様々な分野で新たなヒトやモノ・スポットが誕生した2024年。「誕生」をテーマに、シリーズでこの1年のニュースを振り返ります。2回目は「政治」。「誕生」の筆頭は何と言っても今後、長く歴史に刻まれる鳥取初の内閣総理大臣でした。 自民党・岸田総理(当時): 自民党にとって、地方こそ原点。 自民党・小泉進次郎元環境大臣(当時): この選挙、私たちは負けているんです。 立憲民主党・野田佳彦元総理: 自民党は反省していないということです。 立憲民主党・蓮舫参議院議員: 生活感覚を持っている人こそが、皆さんの声を代弁できると確信をもっています。 4月。大物議員が続々と島根入り。衆議院島根1区の補欠選挙は、与野党が一騎打ちの展開に。秋の解散総選挙の前哨戦として、総力戦が展開されました。現在の小選挙区制になってから、島根県の選挙区で初めて自民党が敗北…新たな政局の「誕生」を予感させました。その「誕生」の筆頭といえば…。 衆議院・額賀議長: 石破茂君を、内閣総理大臣に指名することにいたしました。 鳥取県選出の国会議員として初の総理誕生。政治家人生・38年、2024年は激動の1年でした。 自民党・石破茂元幹事長: 私、石破茂は、自民党総裁選に立候補いたします。これを最後の戦いとして原点に戻り、全身全霊で皆様にご支持を求めてまいります。 「最後の戦い」と位置づけ、自民党の総裁選挙に5回目の挑戦。過去最多9人が立候補。1回目の投票の結果、2位で決選投票へ。 石破茂氏: 国民を守って参ります。1人1人が幸せを実感できる、安心と安全を実感できる、1人1人に笑顔が戻ってくる日本を作ってまいります。 「魂の演説」の結果…1回目の投票から逆転。最後の戦いで悲願を達成しました。鳥取初の総理総裁誕生に…鳥取県では号外の配布、県内百貨店で石破セール(148円セール)、本人モデルの「かかし」に襷掛けなど、石破フィーバーを巻き起こしました。 しかし、このフィーバーも束の間、石破新総理に厳しい現実を突きつけたのが、10月の衆議院解散総選挙でした。裏金問題に端を発した自民党への逆風で、与党が過半数割れ…。山陰では4つの選挙区のうち3選挙区で自民党が議席を守ったものの、島根1区では与党大敗を象徴する結果に。 「誕生」したばかりの石破総理。2025年も「少数与党」として難しい政権運営が続く中、新たな政治手法の「誕生」をめざす事になりそうです。
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