なぜ“ゴルフの聖地”なのか/いまさら聞けないセントアンドリュース(1)
女子ゴルフの最高峰、メジャートーナメントの2024年最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」が22日(木)に始まります。今回は2013年以来11年ぶり3回目となるスコットランド・セントアンドリュース オールドコースでの開催。いまさら他人に聞けないポイントをおさらいします。 【画像】渋野日向子 カメラに向かってポーズ! “ゴルフの聖地”と呼ばれるセントアンドリュース。スコットランドの首都・エジンバラから車で北東へ1時間30分ほど走った距離にある、北海に面した町です。現存する世界最古のゴルフトーナメントである男子の「全英オープン」、そして全英女子(2001年からメジャーに昇格)を主催する「R&A」というゴルフ団体が本部を置く場所として知られています。 R&Aは「全英(英国)ゴルフ協会」の側面を持ちながら、「ゴルフの総本山」として世界的な役割を担います。1754年の設立から、かつては「ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース」(Royal and Ancient Golf Club of St Andrews)という、いわゆる会員制のゴルフクラブを含めた俗称でもありましたが、2004年の組織再編によってゴルフの統括団体としての機能が切り離されました。 米国拠点で「全米オープン」、「全米女子オープン」などを主催する全米ゴルフ協会(USGA)とともにプレー規則、クラブやボール、用具の決まりを定め、英国内外でゴルフの普及、推進活動を行っています。 その“象徴”ともいえるオールドコースは、1552年に造られた世界最古のゴルフ場と言われています。18ホールという数字も、全ホールの合計打数を競うストロークプレーも、セントアンドリュースにならう形で広まっていったもの。コースのサイトにある「ザ・ホーム・オブ・ゴルフ」(The Home of Golf)のフレーズにも“原点”としてのプライドがにじみます。