“高慣性モーメント全盛時代”でも右に行くアナタへ 右OB撲滅ヘッドを探せ
キャスコのミニドライバー「キャスコ UFO by パワートルネード DD」(2021年)は長さ43.5インチ、重心角も30度以上で最大級だ。慣性モーメントも通常のドライバーと遜色なく、ミスヒットにも強い。2万円を切る価格も魅力だが、中古ではレアだ。
きっと使える老舗ブランドのドライバー
老舗メーカー、タイトリストに「スライサー向けがなんかあるの?」と思っているアナタ。「TSi1」(2021年)はかなりの優等生。重心角が大きいのに重心距離は短めで、ヘッドも軽い。フェース角が少し開き気味で、45.75インチと少々長いのが惜しい。とはいえ、十分おすすめできる。2万円台後半が相場。 ブリヂストン「B3DD」(2022年)も重心角が大きく、重心距離は短く、ヘッドが軽い。フェース角はほぼスクエア。45.75インチとこちらも長さが気になるが、スペック的には完ぺきな1本。3万円台前半から見つかる。
ヨネックス「イーゾーンGT450」(2022年)も前述の2本と同じような特徴がある。3万円台前半から手に入るはず。PRGR「RS E」(2019年)はさらにお買い得。1万円以下のリーズナブルな価格で見つかるだろう。 スイングを直すには時間がやはり必要だが、クラブを代えたり、あるいはセットアップを変えるだけでスライスが軽減できるかもしれない。今、使っているモデルに、冒頭のスライスしにくいドライバーの要素を加えてみよう。 ネックに弾道調整機能が付いているなら目一杯ロフト角を増やしてみる。あるいはグリップを思い切り短く握る、ヘッドを軽くしてみる…。思い切りフックグリップで握るのは禁断の技といえるが、試す価値はある。全部やってみて効果がなければ、中古ショップでなんとかするしかない。(文・田島基晴)