中津川弦が選ぶオススメ曲
音楽好きの芸人オススメの楽曲を紹介する連載「今日はどの曲聴こう?」。好きな理由や曲にまつわる思い出などがつづられたレビューと併せてチェックしてほしい。11人目は、中津川弦がセレクトしてくれた。 【動画】小沢健二「愛し愛されて生きるのさ」(他4件) ■ 小沢健二「愛し愛されて生きるのさ」 悩み多き、思春期の時代。何度この歌を聴いては胸を痛めた事でしょうか。自分は誰からも愛されないんじゃないかと思っていた時に「いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて生きるのさ」というこの歌詞に出会い心から救われました。「小沢さんが言うのだからそうなのだろう」そう信じて過ごした青春の日々。あれから分別もついて齢をとりましたが、今でもコンサートでこの曲の語りの部分になると涙腺を抑える事が出来ないのであります。 ■ 佐野元春「アンジェリーナ」 高校時代、佐野さんの歌を毎日のように口ずさんでいたせいで、あだ名が「元春」だった時期がありました。大好きなアーティストの名前で呼ばれるのは悪い気がする筈もなく「やぁ、どうしたんだい?」と佐野さん口調で答えていました。だから今でも佐野さんの喋りの物真似には自信があります。スベった時もオーディションに落ちた時もこの曲をかければテンションMAX。浅草から流れてきたさびし気なエンジェルは今夜も笑いを探しています。 ■ 布施明「君は薔薇より美しい」 私の人生の思い出は布施明さんの歌と共にあります。高校2年の修学旅行、白樺スキー場へ向かうバスの中で「霧の摩周湖」を歌いました。浅草東洋館で結婚報告演芸会を開いた時は舞台で父とリレーで「マイ・ウェイ」を歌いました。そんな私がいつか歌えるようになりたいと夢に抱いている歌が「君は薔薇より美しい」、通称「君バラ」です。数多くのアーティストにカバーされているのも、やはり本家の素晴らしさがあるからなのだと改めて思います。大宮のショッピングモールで行われたカバーアルバムの発売イベントで握手して頂いた時の優しい微笑みと眩しい位に白い歯が今も忘れられません。 ■ 中津川弦 1979年9月19日生まれ、埼玉県出身。2003年にデビューし、2005年に師匠・鯉川のぼるの勧めで漫才協会に加入。ダジャレや謎かけを取り入れた漫談で知られ、「シャープでホットなハイ・ヤング」「若さはじけるフレッシュ・ボーイ」を自称している。2023年5月、芸歴20年間で初めての単独ライブ「芸能生活20周年記念~中津川弦独演会~」を開催した。 ■ お知らせ 5月18日(土)19時、浅草東洋館にて「中津川弦独演会」を開催します。皆様のご来場をお待ち申し上げております。 □ 中津川弦独演会 日時:2024年5月18日(土)18:30開場 19:00開演 会場:東京・浅草東洋館 料金:前売2000円 当日2500円 チケット:チケットぴあで4月6日(土)10:00に一般発売。